CAR スーパーカー回顧録

【ランボルギーニ・ムルシエラゴ】ディアブロの後継車、ムルシエラゴは正真正銘のスーパーカーと呼べるのか?

皆さんこんにちは。中年B、ノリシゲセイイチ(56)です。なんとなく、ボーっと考えているのですが、ムルシエラゴってありですかね? 

スーパーカー少年にとって、ランボルギーニのフラッグシップは、王者カウンタック→後継車ディアブロ→ムルシエラゴ(?)という流れですが、このムルシエラゴは完全にアウディ傘下となってから送り出されたモデルです。

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デビューは2001年のフランクフルト・モーターショー。よって、21世紀最初のランボルギーニ(ガヤルドは2003年)となるワケですが、ドイツデビューってところが元スーパーカー少年としては気に入らないし許せない。

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でもね。クルマそのものはわるくない。角断面フレームのシャーシはジャングルジムの様でありボディを外せば記憶のなかのスーパーカーそのもの。きっとイタリアの職人たちがチリチリと溶接したに違いないのです。溶接跡に多少のブレが感じられてこそハンドメイドじゃないかと思うのです。

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インテリアもいいですね。皆さんにご経験があるかわかりませんが、シートやダッシュボードのステッチなんか観察すると、ベントレーなどとても人間が縫っている……とは思えない精緻さがあります。確かにスバラシイ職人技なんでしょうが(曲がったりしていたら悲しいけど)、なんか気にくわない。

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そう思うと、リトラクタブルヘッドライトはないけれど、ムルシエラゴは温もりが感じられる光った存在です。デビュー後にeギアなんてシステムを追加しましたが、当初はマニュアルミッションの設定しかありませんでした。そんなところもランボルギーニらしく、可愛く感じるのです(4WDしかないのは脳内で封印します)。

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【ランボルギーニ・ムルシエラゴのタイムライン】
Murcielago:2001-2005MY 6MT / 6AT(e-gear)
Murcielago Roadster:2004-2005MY 6MT / 6AT(e-gear)
Murcielago LP640:2006-2010MY 6MT / 6AT(e-gear)
Murcielago LP640 Roadster:2006-2010MY 6MT / 6AT(e-gear)
Murcielago LP650-4 Roadster(50台): 2009MY 6AT(e-gear)
Murcielago LP 670-4 Super Veloce(350台): 2009-2010MY 6AT(e-gear)
※2010年11月:生産終了。総生産台数4099台(6.2Lモデルは約2000台)
※2003年8月4日:ムルシエラゴ40周年アニバーサリーモデルMY2003 2810万円(世界50台 / 日本5台)発売
※2009年5月12日:LP670-4 SV(4688万2500円)、LP650-4ロードスター(4538万6250円 / 日本3台)発売

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ザックリと整理すると、前期モデルは6.2L、後期モデルは6.5LのV12を搭載します。車両前方からミッション、クラッチ、エンジン、デフと並ぶのは王者カウンタック同様のレイアウト。

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後期モデルから『LP』の名称が復活します。この行為にアウディのビジネス臭を感じたのですが、ランボルギーニというブランドに対する理解が深まった証拠である、と考え気持ちをリセット。ちなみに『LP』はエンジンの搭載位置を示す「Longitudinale Posteriore」、イタリア語で後方縦置きの略ですから、ランボルギーニ信者にはありがたいこと。

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【Lamborghini Murcielago(6.2L) / 2001–2005】
ボディサイズ:全長4587×全幅2045×全高1135mm
ホイールベース:2665mm
トレッド(前後):1635 / 1695mm
エンジン型式:60度V型12気筒DOHC
総排気量:6192cc
ボア×ストローク:87.0×86.6
圧縮比:10.7
最高出力:580hp / 7500rpm(Max.8400rpm)
最大トルク:650Nm / 5400rpm
前後重量配分:42 / 58%
タイヤサイズ(前後):245/35ZR18・335/30ZR18
車重:1650kg
最高速度:330km/h
日本価格:2550万円(6MT)

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【Lamborghini Murcielago LP640(6.4L) / 2006–2010】
ボディサイズ:全長4610×全幅2060×全高1135mm
ホイールベース:2665mm
トレッド(前後):1635 / 1695mm
エンジン型式:60度V型12気筒DOHC
総排気量:6496cc
ボア×ストローク:88.0×89.0
圧縮比:11.0
最高出力:640hp / 8000rpm(SV:670hp / 8000rpm)
最大トルク:660Nm / 6000rpm(SV:660Nm / 6500rpm)
前後重量配分:42 / 58%
タイヤサイズ(前後):245/35ZR18・335/30ZR18
車重:1665kg
最高速度:340km/h
日本価格:6MT 2990万円・6AT<e-gear>3090万円(2006年4月)

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6.2Lエンジンはほぼスクエア、6.5Lエンジンは1mmロングストロークですが、そんなことより、6.5Lエンジンの方がピストンスピードが速いんですね。シリンダーのピッチ間は……もう限界に近い?

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後方両サイドのエアインテークは速度に応じ、閉じた状態から半開き、最大リフトまで稼働します。なるほど、コレをリトラクタブルヘッドライトの代替としましょう。そもそもカウンタック様はエンジン冷却で苦労したのでエアスクープを設けていました。

あの当時にこのシステムがあれば、デザイナーのガンディーニもエンジニアのスタンツァーニも苦労しなかったのかもしれませんね。

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さて、こんな感じのムルシエラゴですが、ディアブロより流通量は豊富です。個人的に試乗したことがあるのはLP640(eギア)ですが、経験値で申せば240km/hからでもドンドン加速していきます。そのフィーリングは回転で引っ張るというよりもトルク感が勝るのですが、ワタシは260km/h超えたところでギブアップ。フロントが浮いてくる感覚があり、その先へは踏み込めませんでした。

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最後にまとめです。ムルシエラゴの物語にはランボルギーニの伝説に登場する著名なメンバーはいません。ですが、ボローニャのサンターガタには、あのカウンタックのボディを内製してきた職人たちの魂を受け継いだ名も無きスタッフたちがムルシエラゴの製造にかかわっていると信じたいのです。そう思うと、ムルシエラゴはありなんやないかな~。

Text:Seiichi Norishige



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