受注ストップから一転。特別仕様車もラインナップ!
2021年04月28日、トヨタから「アルファードならびにヴェルファイアを一部改良-落ち着きのあるゴールドを配色した特別仕様車を設定-」というアナウンスがありました。一時期、受注停止状態だった両モデルだけに、年内フルモデルチェンジが早まったのでは? とウワサされましたが、どうやらもう少し継続生産するようです。
今年の3月、トヨタディーラーを訪問しセールススタッフにこの2車について販売状況を聞くと「残念ながらもう発注できません。新型のウワサもありますが、いまのところ案内が来てないんですよ。僕らよりメディアさんの方が詳しいんじゃないですか?」といいます。長年付き合いのある担当者だけに正直にいってくれたと思うのですが、この背景には何らかの事情があるのかもしれませんね。
●2021年5月10日発売開始モデルの主な改良内容
・ワンタッチスイッチ付デュアル(両側)パワースライドドア、アクセサリーコンセントを、全車標準装備に拡大
・アルファードの最上級グレードのExecutive Lounge、Executive Lounge Sに後席からの視界を広げる可倒式の助手席ヘッドレストを採用
・グレード体系を見直し、ヴェルファイアは、好評の特別仕様車をGOLDEN EYES Ⅱグレードとして設定
※プレスリリースより
また、今モデルの特徴として、アルファードに特別仕様車 S“TYPE GOLD Ⅱ”(ベースグレードS)の内装に、「サンバーストゴールドの木目調パネルやゴールドスパッタリング加飾を随所に施し、さりげないゴールドの華やかさを演出」とあります。
●価格帯(消費税込み)
アルファード:359万7000円~775万2000円
アルファード特別仕様車:424万円~508万8400円
ヴェルファイア:424万円~508万8400円
特別仕様車のアルファード『TYPE GOLD Ⅱ』、ヴェルファイア『GOLDEN EYES Ⅱ』は、ともにゴールドカラーをアクセントにした意匠が特徴です。およそ1年前にもこれに似た特別仕様車があったのですが、今回はその流れを継承した第2弾ということになります。
この特別仕様車2車の開発アプローチは共通だと思うのですが、車名が異なる点が面白いと思いました。ヴェルファイアのゴールデンアイズⅡは映画007のタイトル「ゴールデンアイ」(1995年公開。ボンド役はピアース・ブロスナン)を連想させますね。この先の妄想ワールドは皆さんにお任せいたします。
ミニバンが選択肢にない方にはピンとこないかもしれませんが、昨年度実績(自販連データ)でいえばアルファードが総合順位4位で106,579台(前年比157.1%)、ヴェルファイアが41位で14,749台(前年比47.3%)という結果でした。トヨタ系ディーラーは販売車種の縛りがなくなったためか、アルファードの人気が際立ちます。
トヨタの公式HPでおよその納期を確認すると2~3ヵ月でした。これから夏休みを控え微妙なタイミングですが、この辺りはセールススタッフに確認するしかありません。いまから直ぐに発注すれば、意外と特別仕様車の方が納期は早いかもしれません。
ご参考までにアルファードでこの特別仕様車の車両価格を調べたところ、2.5Lガソリンエンジン搭載車の2WD・7人乗りが424万円、4WD・7人乗りが449万5000円、ハイブリッド(E-Four)の7人乗りで508万8400円でした。モデル選びにお役立てください。
Text:Seiichi Norishige