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なぜあの人の頼みは断れないのか? 「依頼術」で相手の心を動かす!

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ビジネスコミュニケーション講師の藤田尚弓さんが教える、ビジネス現場で本当に使える「口のきき方」。話し方ひとつでビジネスが円滑に進む、コミュニケーションの極意を伝授します。

頼み方が分かれば、人間関係が変わる!


コミュニケーション講師の藤田尚弓です。

ビジネスでも、プライベートでも「なぜか、あの人から頼まれると断れない」という人に出会うことがあります。また、まったく同じことを頼んだはずなのに「あいつはOKで、俺にはダメと言うのはなぜだ。愛嬌の差か?」などと思った経験はありませんか? 

実は、話をしているうちに、気がつくと相手の頼みを引き受けてしまう、魔法のような依頼術というものが存在します。知らないあなたは、これまで損をしてきたのかも? この機会に、相手の心を動かす依頼術をチェックしてみましょう。

「依頼術」 7つのキラーフレーズを覚えよう!

お願いする、依頼するといっても「お願いします!」「頼みます!」という言葉は不要です。依頼術のポイントは、断りづらい状況をつくっていくことにあります。

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誰かに何かをお願いするときは「断られるかも」「借りができるかも」「図々しいかも」と心理的に不安になることもありますよね。しかし、これから紹介する7つのキラーフレーズを取り入れることで、自然とお願いしたことを引き受けてもらえるようになるはずです。

では、7つのキラーフレーズをひとつずつご紹介していきましょう。

依頼術フレーズ1:「~じゃない?」

【例】クーラーが利きすぎた部屋で

「この部屋、かなり涼しくない?」

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この場合、お願いしたいことは「クーラーの温度を上げてほしい」ということ。直接、お願いする代わりに、現状への同意を求めることで、相手にお願いを察してもらうという言い方です。察してもらえないときは「実はお腹が弱いたちなんだよね」など、ダメ押しの一言を。

依頼術フレーズ2:「~としては」

【例】少額でも寄付を募りたい

「子を持つ親としては、貧困に苦しむ子供を見過ごせないよね」

社会規範や大義に絡めて、同意を求めるやり方です。「人としては」「社会人としては」「管理職としては」などバリエーションも豊富です。

依頼術フレーズ3:「もし、○○してくれたら~」

【例】アンケートに協力してほしい

「もしお答えいただけたら、粗品をプレゼントします」

「もし~なら」と先に条件を提示するお願いの仕方です。初対面の相手に何かを依頼するときに効果的な言い方といってもいいでしょう。

注意したいのは、同僚や家族などに「ランチをおごるから手伝ってくれ」という言い方をしてしまうこと。モノや金に釣られて手伝うわけではない、ランチ程度では手間に見合わない、と判断されてすげなく断られることもあるので注意しましょう。

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「もし手伝ってくれたら、今日のランチは俺持ちにする」などと言い方を変えることで、ずいぶん印象が変わりますよ。

依頼術フレーズ4:「○○しないと、××になりそう」

【例】残業しても間に合わせたい

「今日中に終わらせないと、明日大変なことになりそう」

《○○しないと→悪い未来が待っている》というある意味で脅しのニュアンスを含んだ言い方です。大変なことになりそうだから、察して手を貸してほしいときのお願いの仕方です。

ただし使い方を間違えるとやっかいな人、仕事ができない人と思われるので注意が必要です。

気をつけたいのは「今日中に終わらせないと、明日どうするんだよ」という言い方をしてしまうこと。これでは自分勝手な人と思われるのが関の山。子育てや部下を教育する場面などで使っていないか、振り返ってみましょう。

依頼術フレーズ5:「~のお返しとして」

【例】休みを代わってほしい

「この前のお返しとして、代わってほしいのですが」

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お返しの気持ちを起こさせるコミュニケーションは、断りにくいもの。いかにも恩着せがましいような感じを避けるには、ある程度のタイムラグをとること、普段からちょこちょこ手伝ってギブアンドテイクの関係を築いておくことがポイントです。

多用するとケチな人に思われる可能性があるので、切り札的なお願いの仕方といえます。

依頼術フレーズ6:「~だけ」

【例】ボランティアに参加してほしい

「忙しいのは分かっているから、チラシ作りだけ手伝ってもらえないか」

「~を手伝ってほしい」と言われるよりも「~だけ手伝ってほしい」と限定することで、相手の心理的負担がぐっと軽くなります。そのぶん、引き受けてもらいやすくなるフレーズです。

依頼術フレーズ7:「実は~」

【例】アポイントを変更したい

「実は、抜き差しならない用事ができてしまって」

理由を話すことで、お願いごとを引き受けてもらいやすくなります。たとえ、たいしたことがない理由でも「実は」という前置きから話し始めることで、相手のハードルが下がります。

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また「実は、どうしても○○さんにお願いしたくて」というように、相手に対してお願いしたい理由や背景を説明するのも効果的です。

場面に応じて、7つのフレーズを使ってみよう!

ここまで相手の心を動かす「依頼術」、その7つのフレーズをご紹介しました。場面や相手、お願いしたい内容に合わせて、7つのフレーズを使ってみましょう。

「なぜか、頼まれると断れない」人になるためには、普段からよい人間関係を築くコミュニケーションをとっておくこともお忘れなく。

Photo : Getty Images



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