実用的なシンプル顔にして、大人の洒落感もアピールできる優等生
第352回目は、ジェイエムウエストンのシューズです。

一生モノや相棒なんて聞くと、まず頭に浮かぶのは機能性や汎用性。ことデザインに関しては、ベーシックなものを選びたくなるモノです。もちろんそれは正解。ただ、そう思っていざ自身のワードローブを覗いてみると、シンプルで使い勝手の良いアイテムばかりなんてことありません? さらにワンランク上を目指すなら、この先も愛せてトレンド問わずに洒落感を演出できるモノこそ狙い目。というわけで、スタイルアップにぴったりな相棒候補をご紹介。それがフレンチシューズの名門「ジェイエムウエストン」です。
程よくシャープなラストで上品さを滲ませる同ブランド。ラグジュアリーシューズブランドとして100年以上支持され続けているジェイエムウエストンは、1891年にフランスで創業。伝統的なグッドイヤーウェルト製法で作られるプロダクトは、上の「ゴルフ #641」や「シグニチャーローファー #180」など多くの傑作を世に輩出。その美しいルックスは、オン・オフ問わずにエレガントな装いを楽しませてくれます。
1955年にゴルフ場の芝生で誕生した「ゴルフ #641」は、初登場から50年以上真摯に愛される鉄板定番。品の良さをアピールするアッパーのボックスカーフに対し、ラバーのリッジウェイソールがカジュアルな雰囲気を纏う。この絶妙な匙加減が、スタイルを選ばずに対応する汎用性を実現し、ひとクセさえ滲ませます。持ち前の高いグリップ力が、レザーソール以上に快適な歩行を実現し、機能性も十分。
カジュアルとエレガントを併せ持ち、その上大人のこなれ感を楽しませる。これがタイムレスに使えるのは、ゴルフの最大の魅力。ソールの張り替えができるグッドイヤーウェルトだから、長く付き合えますしね。お洒落を楽しむ大人には、この上ない万能シューズではないでしょうか?

ブラックボックスカーフを採用し、キリッとしたクールな印象の「ジョッパーブーツ #722」。Wの刻印が入ったアンティーク調のバックルとセミスクエアトゥが、昨今のクラシックトレンドとも好相性。バックステイでクロスするストラップが、さり気ないアク足しに一役買っています。

新作「カブール #320」は、ジェイエムウエストンの新たな定番になると評判の逸品! フレンチトラッド王道チロリアンシューズをベースに、アッパーは上質なスエードを採用。ステッチのアクセントも後押しして、こちらも見事に、カジュアルと都会のエレガンスを両立しています。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ジェイエムウエストン 青山店 ☎️03-6805-1691