皆さんこんにちは。中年B、ノリシゲセイイチ(56)です。いま、大変悩んでおります。
スーパーカー少年(現在オジサン)にとって、スーパーカーのKingがカウンタックなら、BBはQueenなのですが、どちらも高くて手が出ません。それでもカウンタックならAnniversaryが若干お安めなのですが、ココは大胆に頭を切り替えてディアブロという選択肢があるのか考えてみたいと思います。
スーパーカーという夢もリアルワールドではお金がモノをいいます。しかし、ディアブロのいいところはセールス的には大ヒットしましたので、売り物の有無を別とすればこの地球上に数多く存在するところ。早速、タイムラインを確認しましょう。
【Lamborghini Diablo】
Diablo:1990-1998, 873台(RWD / 5.7L)※
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Diablo VT:1993-1998, 529台(4WD / 5.7L)
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Diablo SE:1993-1994, 157台(RWD / 5.7L)
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Diablo SV:1995-1999, 346台(RWD / 5.7L)※
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Diablo VT Roadster:1995-1998年, 468台(RWD / 5.7L)
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Diablo SVR:1996, 34台(RWD / 5.7L)
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Diablo GTR:1999-2000, 32台(RWD / 6.0L)
Diablo GT:1999-2000, 83台(RWD / 6.0L)
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Diablo 6.0:2000-2001, 337台(4WD / 6.0L)
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Diablo 6.0 SE:2001, 44台(4WD / 6.0L)
このデータはランボルギーニ社の公式発表値なのですが、極端に数が少ないのは限定車&レース車両なので今回は割愛します。固定式ヘッドライトは1999年からの採用なので、スーパーカー少年としては1998年までのRWD(後輪駆動)がターゲット。そうなると※を付けた標準モデル&SVとなります。
次にボディサイズ比較でディアブロのカウンタック継承度を見てみましょう。ドンブリ勘定で30cm長いのがディアブロです。
【ボディサイズ比較】
ディアブロ(標準):全長4460×全幅2040×全高1105mm、ホイールベース2650mm
カウンタック(QV):全長4140×全幅2000×全高1070mm、ホイールベース2500mm
全長が伸びた分、ホイールベースが15センチ延長されていますね。その分、空力や居住性も改善されました。エアコンなども完備されザックリ100kgほど重くなりましたが、4WDモデルはさらに100kg近く増加します。よって、RWDモデルに正当性ありと判断。
当時の親会社であったクライスラーがマルチェロ・ガンディーニのデザインに(安全性の法規制の関係から)手を加えたといわれるディアブロですが、賛否両論を考慮しても、ワタシはこのデザイン好きです。
早速、最新相場を調べようと検索するも、なんと物件数が激減。8台しかヒットしません。価格はなんとか1000万円半ばから見受けられましたがASKが多数派。アウディ傘下となった最終6.0モデルで3000万円前後という相場観でしょうか。
あるランボルギーニのエキスパートによれば「初期型でも踏めば結構速いですよ。ブレーキは甘いですけど(笑)」とか。まあ、30周年を経過したディアブロなので、ソコはある程度対策できるかと思います。
カウンタックと比較して個人的に唯一気になるのがオープンデッキ構造のシリンダーブロックです(カウンタックはクローズドデッキ構造)。それでも60度のバンク角をもつV12というエンジン型式は、理論上、もっとも振動が少ないのでそこに救いを求めることといたします。それではまた!
Text:Seiichi Norishige