装飾を省いたデザインで、どこに履いて行っても恥ずかしくありません
さて、211回目も「エルメス」以外で「ジョンロブ」のストレートチップことキャップトゥのアルフォード(ARFORD)。
まずは訂正と謝罪を。先日出た#服魂ライブ で このアルフォードを旧ロゴって言いましたが、新ロゴでした。2020年の夏に買ったんだから さすがに旧ロゴはありませんよね。大変失礼致しました。ごめんなさい…。
で 本題。このアルフォードは叔母が亡くなったときにお葬式に履いていく靴がなくて急遽手に入れました。
コロナとお盆という時期が重なったせいか、亡くなってからお葬式までの時間が異常に長くなったため 取り寄せる時間ができ 購入に至ったわけです。
気分的なものですが、華やかなイベントのために服や靴を揃えておくのはイイんですが、不幸な出来事のためにものを準備しておくっていうのがどうにも苦手なので、喪服で使えるスーツや 装飾を省いた黒い内羽根のストレートチップ(キャップトゥ)は 持っていませんでした。
幸い、しばらくの間 葬儀に参列することもなかったので、そのまま過ごしていたんですが、悲しいことに そのときが来てしまったので。
ただ、必要に迫られて買うのであっても、自分が納得できるものを買って きちんと長く使い続けたいので選択したのはジョンロブ。
葬儀でも使える靴となると シティ2か このアルフォードあたりになるのですが、ここはプレステージで、アイレットも6穴で よりクラシカルなアルフォードの方を選びました。
とにかく削ぎ落としたミニマルなデザインで、唯一は外側と内側とで切り替えが異なるくらい。
これなら冠婚葬祭どのシーンで履いても問題ないかと思います。
あの日以降、慶弔どちらもなかったため、実際に履いたのは葬儀の日の会場内のみ。屋内だったので、いまだ真っさら。
GWには お世話になっている方の結婚式が控えているので、いつものグレンストックに持ち込んで、五宝さんにヴィンテージスチールを装着して頂き、臨む所存です。
こんな仕事なので、いままで内羽根のストレートチップ(キャップトゥ)とは無縁だったんですが、実際に足を入れて見ると気持ちが引き締まりますね。
弔事の備えができてしまったという点は どうにも……ではありますが、もう四十も半ば。寄る年波に抗うことはできず、運命は受け入れていくしかないので飲み込むこととします。
Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka