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パワハラ? モラハラ? コミュニケーションの癖が強い「すぐ怒る」人から自分を守る法

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ビジネスコミュニケーション講師の藤田尚弓さんが教える、ビジネス現場で本当に使える「口のきき方」。話し方ひとつでビジネスが円滑に進む、コミュニケーションの極意を伝授します。

受け止め方を変えるだけでストレス激減!

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コミュニケーション講師の藤田尚弓です。

職場の人間関係で難しいのは、苦手な相手とも関わっていかなければならないこと。とくに、すぐに怒る人がいたらどう接していけばいいのか困ってしまいますよね。そこで、すぐ怒る人に対しての話し方や伝え方、怒り出したときの対処法をお教えします。

すぐ怒る人への対処法は4つのポイントで考える

すぐ怒る人がやっかいなのは、その怒りが自分に向かってくると、大きなストレスになることです。感情的にならず、いい伝え方・話し方をするためには以下の4つのポイントをおさえておきましょう。

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1.すぐ怒る人は、コミュニケーションの癖で怒っていると考える
2.どんなときに怒るのかパターンを観察する
3.相手を増長させる態度をとらないように注意する
4.怒り出すタイプ別にコミュニケーション方法を変える

それぞれのポイントを具体的に解説しますね。

1.すぐ怒る人は、コミュニケーションの癖で怒っている

誰しも完璧なコミュニケーションができるわけではなく、それぞれにスタイルがあり、それぞれに癖があるものです。つまり「すぐ怒る」というのもコミュニケーションの癖の一つです。

身近にすぐ怒る人がいて、怒りをぶつけられることで頭が真っ白になったり、威圧されてしまうと悩んでいる人も多いことでしょう。

しかし「怒りっぽいのは単なる癖」と認識することで、心苦しさやストレスが軽減する場合もあります。怒りっぽい人だけでなく、苦手なタイプの人に対しても「これはこの人のコミュニケーションの癖に過ぎない」と思うことで気持ちが楽になるはずです。

2.どんなときに怒るのか、パターンを観察して対策を立てる

「怒りはコミュニケーションの癖」と定義づけができたら、相手がどんなときに怒るのかを観察してみましょう。すぐ怒る人だからといっても、何の理由もなく怒り出すわけではありません。タイミングや言葉など、怒りを引き起こす何らかのスイッチがあるはずです。

そして、どんなきっかけで怒り出すのかを観察することは、あなたにとって2つのメリットがあります。まず一つは、観察することでストレスを減らせること。観察しているという気持ちがあれば、相手に威圧されたり、雰囲気にのまれるといった悪影響を少なくできます。

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自分が怒られていると考えるのではなく、どんな条件下でスイッチが入ったのか客観的な考え方に変えるだけで、ずいぶんストレスの度合いが変わってきます。

二つ目は、観察することでコミュニケーション対策を立てられること。どんなスイッチで怒り出すのか、観察を続けるとその背景が分かってきます。たとえば「ないがしろにされた(気がしている)」ときなのか「ルールを守らない(ように見えた)」ときなのか、必ず背景があるはず。その背景を理解できれば、今後の対策が立てやすくなります。

3.怒りを増長させない「非言語コミュニケーション」

すぐ怒るコミュニケーションの癖がついたはなぜか? それは怒ることで、相手が思い通りに動いたという成功体験があると推察できます。

こちらが謝るべきシーンでは、きちんと謝罪することが必要なのは言うまでもありません。しかし、必要以上に萎縮すると相手の間違ったコミュニケーションスタイルを肯定し、強くしてしまうのです。とくに気をつけたいのは、目をそらす、下を向く、慌てた表情を見せるといった非言語コミュニケーションです。

相手の怒りを増長させないためには、相手の目を静かに見つめる、胸を張った姿勢を保つ、など毅然とした態度で非言語コミュニケーションを続けるのがいちばんです。「ご指導ありがとうございました」「勉強になりました」といった一言を付け加えれば、失礼だとは思われません。

4.怒り出す原因別!対処法の例

ここでは怒り出す原因別に具体的な例を挙げて、対処法を説明します。

【例1】思い通りにいかないことで怒るタイプ

このタイプの人は、自分が思う通りに作業されないことに対する怒りを感じています。しかし、指示する側が具体的に指示を出せていないケースがほとんどです。そこで対処法としては「指示を確認する」ことをおすすめします。

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「○○という理解でよろしいですか?」
「確認ですが、○○という理解でよろしいですか?」
「中間報告ですが、この方向で間違いないですか?」

など、確認というコミュニケーションで対処してみましょう。

【例2】相談・報告が足りないと怒るタイプ

このタイプの人は、相談や報告が少ないと「ないがしろにされている」と感じたり、「マジメに仕事をしていないようだ」と捉えたりすることが多いです。次のような一言でフォローしてみましょう。

「おかげさまで無事に終わりました」
「アドバイスありがとうございました。おかげで○○できました」
「●●の件、その節はありがとうございました」

などのフレーズで対処してみましょう。

【例3】怒ることで威厳を保ちたいタイプ

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このタイプの人は、仕事ができて尊敬されていることを、相手に言うことを聞かせるという行為で見せたがります。相手に言うことを聞かせるために怒るのです。このタイプの人に対しては、怒られても思うようには動かない、尊敬は別のところで表現する、といった地道な繰り返しが必要です。

たとえば「○○の点については、おっしゃる通りだと思います」など、一部だけ肯定することで、相手の立場を尊重する言い方をしてみましょう。また、相手が怒っていないときに「○○さんの、△△なところを尊敬しています」と伝えてもいいでしょう。

受け止め方を変えるだけでストレスは軽減できる

怒りをぶつけられるのはもちろんのこと、人が怒っているのを目にするだけでストレスになるもの。コミュニケーションの癖で怒っている人は、それを自覚してアンガーマネジメントでも学ばない限り、自分の行動を変えるのは難しいものです。

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相手を変えるより、まずは自分の受け止め方や解釈を変えることで、ストレスを軽減させることに努めましょう。怒りっぽい以外でも、コミュニケーションに癖がある人はたくさんいます。できるだけ感情で反応せず、冷静に一呼吸おいてから、相手のタイプを見きわめて話し出すようにしましょう。



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