ただビッグなら良いワケじゃないんです
ここしばらくビッグシルエットがファッショントレンドを牽引していますが、今春シーズンもその傾向は変わらず。軽やかさやリラックス感が欲しいスプリングコートにおいては、ビッグシルエットはまさに打ってつけです。とはいえ、ルーズ感が主張され過ぎると、ダラしなく見えガチなのも事実。色柄や生地感で、大人な上質感をアピールしたいものです。
例えば、色だとベーシックカラーが有力。春らしい明るい色みも魅力ですが、ビビッドな色だとストリート感が強くなり子どもっぽく見えてしまいます。渋めな色を選び、落ち着いた大人の雰囲気を演出したいものです。柄モノを選ぶ場合は、トレンドの英国クラシック柄が狙い目。ビッグサイズでも、やはり伝統柄の上質感は変わらずです。
最後に、オトコらしいタフな生地を選ぶのもアリ。例えばミリタリー系の武骨な生地だとカジュアル度は高まりますが、ビッグサイズのスプリングコートにありがちなペラペラ感がなく、ゆえにチープな印象を回避できますよ。
Solleciti ソレシティ
品良くもラギッドにも着られる万能タイプ
コート11万5000円（税抜）／ソレシティ（HJM）
Gジャン4万8000円／オーベルジュ（ビームス六本木ヒルズ）、シャツ2万2000円／トゥモローランド ピルグリム（トゥモローランド ）、パンツ1万8100円／シップス（シップス 渋谷店）、メガネ3万3000円／アイヴァン（アイヴァン PR）、時計59万5000円／タグ・ホイヤー（LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー）、スニーカー3万7000円／ヴァルスポルト（チンクエ ステッレ）、以上すべて税抜
肩周りや身幅など、適度にゆったりとした大人向けビッグシルエット。ハリのあるコットン生地も相まって、一見すると端正な印象です。さらには、レザーのパイピングも大人な上質感をアピール。それでいてアイコニックなビッグポケットは、Gジャンとの重ね着も様に見せます。
HEVO イーヴォ
シックにして軽快、その両立が図れる秀作
コート8万2000円／イーヴォ（トヨダトレーディング プレスルーム）
ニット1万6000円／エストネーション（エストネーション）、デニム2万5000円／AG（コロネット）、ローファー11万5000円／エンツォ ボナフェ（ビームス 六本木ヒルズ）
ビッグシルエットコート人気を牽引するブランドといえば、やっぱりココです。なかでもこのブリンディシは、様々な生地で展開する鉄板人気モデル。こちらは、ポリエステルとコットンをブレンドしたツイル地で、ダークカラーですがゆとりのあるシルエットと相まって軽快に着こなせます。
Barbour バブアー
こんなタフな生地なら、ダラしなさなど皆無
4万9000円（税抜）／バブアー（バブアー 銀座店）
1940年代の英国軍が採用していたライダースコートが元ネタとなる、ディスパッチ ライダースコート。斜めポケットやダブルバックルベルトなどにミリタリーらしい武骨さを宿しつつ、オーガニックコットンを使用したノンワックス リップストップ生地は、意外に軽量。とはいえ、着込むと味が出ますけどね。
MACKINTOSH PHILOSOPHY
マッキントッシュ フィロソフィー
クラシック柄の上質見え効果は相変わらず
4万4000円（税抜）／マッキントッシュ フィロソフィー（マッキントッシュ フィロソフィー グレーラベル ルミネ新宿店）
ポリエステルとウールをブレンドした生地は、実にドレーピー。ビッグシルエットと相まって、春らしい軽やかな着姿を楽しませてくれます。それでいて、英国伝統のグレンチェック柄がクラス感を感じさせます。カーキのオーバーペンも、大人な落ち着き感をさりげに匂わせてくれます。
Photo：Naoto Otsubo
Styling：Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text：Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
HJM 03-6434-0885
トヨダトレーディング プレスルーム 03-5350-5567
バブアー 銀座店 03-6264-5569
マッキントッシュ フィロソフィー グレーラベル ルミネ新宿店 03-6258-0666
アイヴァン PR 03-6450-5300
エストネーション 0120-503-971
LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー 03-5635-7054
コロネット 03-5216-6521
シップス 渋谷店 03-3496-0481
チンクエ ステッレ 03-6721-0970
トゥモローランド 0120-983-522
ビームス 六本木ヒルズ 03-5775-1623
モスコット トウキョウ 03-6434-1070
