CAR スーパーカー回顧録

【ロータス・ヨーロッパ】軽いは正義? 少年はライトウェイトスポーツカーを覚えました。

皆さんこんにちは。中年B、ノリシゲセイイチ(56)です。

全国のスーパーカー少年だった皆さん、『ロータス・ヨーロッパ』って、スーパーカーだと思いますか?

F1コンストラクターであったロータスが生んだこのクルマ、大人になれば歴史的名車であることを理解(納得)できるのですが、ハナタレ小学生だった当時のワタシには腑に落ちないスーパーカーらしきモノ。当然、認定外でありました。

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まん丸なヘッドライトと鼻先のウインカーが愛らしい
©︎gettyimages

とはいえ、なぜか漫画『サーキットの狼』では主人公の愛車です。「うおおぉー!」とか「ちいっ!」とか、気合を入れたり、悔しがったり。セリフ部分は正確ではありませんが、どうやらロータス・ヨーロッパは非力なマシンであることを悟ります。

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いまでも不思議な上辺が湾曲したウインドサッシ
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極めつけは「スタビライザーを打ったか?」であります。つまり、非力なマシン唯に気合と根性でコーナーに飛び込み、その結果、ラインを外し突起物にスタビを打ち付けるという自虐劇。主人公なのに納得できない行為を繰り返すのです。

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意外とハイデッキなリアの眺め
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裕矢が乗るロータス・ヨーロッパは、ボディ形状からツインカムかスペシャルだと思いますが、シリーズ中、もっともパワーのあるスペシャルでも126馬力で車重は700kg+αです。ホンダS660のMT車が830kgで64馬力なので、子供に説明するならスーパーな部分もあります。

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とにかく低いロータス・ヨーロッパ
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ロータス・ヨーロッパは同社初のミッドシップカーとして1966年に誕生。当初はルノー製の1.5リッター直列4気筒OHVエンジンを搭載し、最高出力は82馬力、車重は600kg少々でした。なんとも非力な印象ですが、ヨーロッパにハマると、ツインカムやスペシャルから乗り換えるユーザーがいらっしゃるとか。

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ツインカム(TC)からロータス製DOHCヘッドを採用
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ロータス・ヨーロッパのポテンシャル(魅力)はどこにあるのでしょうか? まず、軽さの秘密はFRP製のボディにあります。シャーシはちょうど同社のエランに採用されたY字型バックボーンフレームを前後逆にしたクルマ造りです。

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コクピットはスーパーカーそのもの
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カウンタックやBBのようにクロモリのパイプを複雑に組み合わせ溶接したり、大量生産向きなモノコックを採用するよりシンプルかつ強靭。さらに分業可能で生産効率のいい手法ですから、ロータスのような小規模メーカーには都合がよかったともいえます。

デザインはフォード出身のデザイナー、ジョン・フレイリングが手掛けたといわれますが、ロータス・エンジニアリングのロン・ヒックマンだという説もあります。また、原案はフォードGT40の入札案(スケッチ)から派生したという説もあります。

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シリーズ1のプロトタイプ。1966年ファクトリーにて
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低く身構えたロータス・ヨーロッパのボディはCd値0.29を実現。ボディサイズは資料により様々ですが、少なくとも全長は4m未満、全高は1.1m未満というのが大枠です。不確定ながら生産台数を記せば最初期型のS1が650台、続くS2が3615。そして、ツインカム(TC)が1580台、最終型のスペシャルが3130台といわれます。

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F1界の革命児、アイディアマンだったコーリン・チャップマン
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ワタシがまだ20代だった頃、当時モノのカタログを見た記憶があるのですが、そこには創業者コーリン・チャップマン自身のメッセージがあり、美しいスタイリングと走行性能が●×▲と記されていたと思います(曖昧で申し訳なし)。

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アイルトン・セナとコーリン・チャップマン(Photo by Bryn Colton / Getty Images)

F1のチーム・ロータスは1963年にドライバーズ(ジム・クラーク)とコンストラクターのダブルタイトルを獲得。そのロータスが作る市販ミッドシップカーであるロータス・ヨーロッパの登場に、多くのスポーツカーファンがときめいたことでしょう。

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元マンUの大スター、ジョージ・ベストもご満悦
©︎gettyimages

スーパーカーはある意味でピュアなスポーツ性能を追求したクルマではありません。目指す夢、理想像がどこにあるのだろうか? そんなことをシミジミと考えさせられる、そんなクルマがワタシにとってのロータス・ヨーロッパなのです。 

Text:Seiichi Norishige



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