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FASHION 僕が捨てなかった服

サイズが手書き! 作り手の温もりも感じるオルテガのベスト

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

1年ほど待って手元に届いたものの… じつはあまり着ていませんでした

2020年に20周年を迎えたディストリクト ユナイテッドアローズのオープンから店頭に立ち続ける顔的な存在で、ブログやコラムにてマニアックで役に立つ、素敵な話題を提供してくれる森山真司さん。

基本的に服を捨てることはなく、自宅のクローゼットや収納には納まり切れないくらいの服を所有する森山さんが、なかでも思い入れが強くて捨てられない服をご紹介する企画の第7回目は、オルテガ(ORTEGA'S)のチマヨベストです。

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昔 渋谷・明治通りのレッドウッドの並びにあった古着屋の2階にフィールドラインというセレクトショップをやってらっしゃってる先輩のお店で、チマヨ(アメリカニューメキシコ州サンタフェの北東に位置する織物で有名な町)のところへ直接行ってオーダーしていたんで、「僕のサイズで作ってくれ」って頼んで、作ってもらったものです。

当時は、38からしかサイズ展開がなかったので、サイズ表記が手書きなんです(笑)。

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柄はお任せで、ベージュ、生成りっぽい感じでお願いして、手元に届くまで1年くらい待ったのかな。

1990年代中盤だったので、フレンチトラッドのずっと後、インディアンジュエリーとかヴィンテージデニムとか、ネイティブなものがも盛り上がっていた時期に手に入れたんですが、全然…、いや そんなには着てないです。

ヴィンテージなども勉強はしましたが、自分にはネイティブ要素もインディアン要素もないし(笑)。とは言え、当時"洋服屋として持っていなくてはならないアイテムのひとつ"だったので、自分のサイズで買えるならと頼んだのを覚えています。

最近になって、ジャケットの下にしれっと着てるのも面白いかなって思って、引っ張り出して着ています。柄見えないけど…(笑)。

手織りで作り手の温もりを感じるアイテムですし、サイズが手書きなのもありますから、絶対捨てることはできませんね。

Photo:Shimpei Suzuki(Item)

Edit:Ryutaro Yanaka

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「ディストリクト ユナイテッドアローズ」セールスマスター
森山 真司さん

ファッション業界で30年に及ぶキャリアを誇り、ディストリクト ユナイテッドアローズにおいては2000年の立ち上げ時より在籍する名物スタッフ。『スター・ウォーズ』をこよなく愛する、“自称ジェダイ”は、服・革靴など莫大な量を所有。1968年生まれ。



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