ここでイメージが決まるかも。
突然ですが皆さま、街中で颯爽とスーツを着こなすダンナとすれ違ったとき、つい目がいってしまうポイントってありませんか?
ズバリ、それはネクタイが綺麗か。一流の高級スーツに身を包んでいてもネクタイの結び方がイマイチだとなんとなく残念な感じになってしまいますよね。逆に「今日は寝坊してしまった……!」なーんて日もネクタイさえキマっていれば整って見えるもの。
特に最近はオンライン会議なんてのも増えてきましたよね。ますますあなたのネクタイ、見られちゃってるかも?
ということで、本日のテーマはネクタイの結び方です!
そもそも綺麗に見えるネクタイのポイントって?
実は綺麗に見えるネクタイには、ある条件があったのです! これを見ているあなたのネクタイ、どうなっていますか? ネクタイを結んだ後やふとした時に、鏡で以下のポイントをチェックしてみてください。
・左右対称で真っすぐになっていること
・形のよい逆三角形のノット(結び目)ができていること
・ディンプル(えくぼのような窪み)ができていること
「なんだこの3つだけ気を付ければいいんだ、簡単かも。」と思ったそこのあなた、もう1つ外せないポイントがあるんです。それはネクタイの一番側にある……シャツの襟です! 勝負は結ぶ前から始まっているんですね、奥深い。
じゃあネクタイの結び方・襟タイプって?
ネクタイの結び方をシャツの襟タイプで決める。何やら専門的に感じてしまいますが、一度覚えてしまえば結構簡単です。
襟の開きが大きなものほどノットの三角形が大きくなる結び方をして、襟とのバランスを保つようにするのがコツ。まずはじめに、自分のシャツの襟をチェックしてください。シャツの襟は、開き方によって次の3つに分けられます。
① 襟開きが大きい → ワイドカラー、セミワイドカラー
② 襟開きが小さい → ボタンダウン
③ 襟開きが普通 → レギュラーカラー
ご自分の襟のタイプがわかったら、早速その襟に合った結び方をご紹介していきます。
①襟開きが大きなワイド、セミワイドカラーには、ウィンザーノット
ウィンザーノットはイギリスのウィンザー公が考案、流行させた結び方のこと。ノットが大きく、ボリュームが出るので襟開きの大きなシャツに向いています。言わずもがな英国式のスタイルに適した結び方で、格調高くフォーマルな印象を与えることができます。
美しく見せるポイントですが、ノットの部分が複雑に結ばれるので薄い生地のネクタイのほうが綺麗に結べますよ。
②襟開きが小さなボタンダウンには、プレーンノット
こちらは簡単でクラシックな結び方です。日本人の男性御用達と言えるかもしれませんね。プレーンノットと呼ばれ、ノットが小さくシンプルなので襟開きの小さなシャツに向いています。
ノット部分が細く、全体的にシュッとした印象です
また背が低く「ネクタイの長さを短くしたい!」という人や、「ノットにボリューム感をだしたい!」という人は、プレーンノットの巻きを二重にしてダブルノットとして結ぶのがおすすめです。お好みに合わせて調節してみるのも楽しいですよ。
③襟開きが普通のレギュラーカラーには、セミ・ウィンザーノット
セミ・ウィンザーノットは、ウィンザーノットよりもノットのボリュームが小さく手軽に結べる結び方。襟開きが普通サイズのレギュラーカラーはプレーンノットでも大丈夫ですが、セミ・ウィンザーノットのほうが結び目が綺麗に整うので、深いディンプルができます。
左右対称になるよう計算されています
場面に合わせて、よりエレガントな印象に仕上げたいときはセミ・ウィンザーノットをチョイスしてみてはいかがでしょうか。
通勤の機会が減ってもまだまだネクタイは必須。いろいろな組み合わせを楽しんで、おしゃれスーツライフを謳歌してみてくださいね。
Text:Shuto Shinichi
Photo : Getty Images