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抜群なパフォーマンスを誇る新型ベントレー ベンテイガ試乗レポ

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全方位的に抜かりのないベンテイガが 2世代目にアップデート

今回は新型ベンテイガについてお届けします。このクルマの思い出は多く、勝手に親しみを感じています。一番印象的だったのはデビュー時のイベント。場所はパームスプリング、2016年2月のことでした。

ベントレーは英国のブランドですが、SUVとなるとやはり世界最大のマーケット、北米が気になるようです。そこで成功しなければプロジェクト自体失敗になるからでしょう。なので、グローバルのメディア向けテストドライブはその地が選ばれました。

試乗内容はとても充実したものでした。アメリカの一般道とフリーウェイを十二分に走るのはもちろん、オフロードコースやサーキット走行も用意されていました。全方位で試してもらいたいという強い想いがあるようです。しかもオフロードでは丸太の橋を渡ったり。けっこう思い切ったコース設定が行われていました。

これほど多様なコンテンツで我々を迎えたのにはクルマのパフォーマンスを実感してもらうのが目的ですが、その背景には超高級ブランド初のSUVという周りからの視線があります。つまり、ベントレーとしては単なる超高級SUVではない本格的なパフォーマンスカーをつくり出す必要があったのです。ロールスロイスやアストンマーティン、ランボルギーニ、マセラティといったどのブランドよりもいち早い導入でしたから。

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前置きが長くなりましたが、新型はパームスプリングでテストしたモデルの2世代目となります。基本的なプラットフォームやパワーソースはキャリーオーバーですが、かなり手が入りました。ご覧いただければわかるように、フロントマスクは一新され、3世代目のコンチネンタルGT顔になります。ヘッドライト周りが立体的で、より精悍な装いですね。また、リアコンビネーションランプやマフラーエンドの造形も変更されました。こちらも兄弟モデルに合わせるように新世代となっています。

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そしてクルマに乗り込むと、ダッシュパネルがガラリと雰囲気を変えたことに気づきます。ドライバー正面のメーターはすべて液晶、センターのモニターとコンソールのスイッチ類もスッキリとモダンにデザインされました。要するに、使いやすくなったということです。確かに、インターフェイスの進化は日進月歩ですから、アップデートは必至ですね。

ただ、よりモダンになってもアナログ時計やクラシックなデザインのエアコン吹き出し口は継続されます。もはやこの辺はベントレーのアイデンティティ。ファンの期待も大きいでしょう。やめてしまう必然性はありません。そして、おなじみの高級感たっぷりのレザーシートがドライバーを待ち受けます。たっぷりなサイズが身体を包み込むのが好みです。ダイヤモンドステッチはこのところのトレンドでしょうか。

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ということで、そんなベンテイガをロングドライブしてきました。東京から神戸というコースです。

今回のテストドライブは、12月にコンチネンタルGT V8コンバーチブルで東京から奈良まで走ったこともあり、その違いを感じることができました。ともにロングドライブは得意としますが、味付けは少々違うようです。

具体的にはSUVのベンテイガの方がスポーティにセッティングされているような気がしました。デフォルトとなるドライブモードがコンチネンタルGT V8コンバーチブルよりもサスペンションは硬く、アクセルやステアリングなどの操作系がクイックに感じられました。開発陣にインタビューしてみないとわかりませんが、意図的なものかも知れません。SUVのスポーティ化は世界的な潮流ですから。

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とはいえ、ドライブモードを“コンフォート”にして高速道路を巡航していると、そこは快適そのもの。遮音性の高い静かなキャビンはまるで「走るリビングルーム」のようです。広々とした。

考えてみると、ここはやはりカスタマーが期待するところでしょう。ベントレーはそれを見事に提供しています。まぁ、得意分野ですがね。もしかしたら、ミュルザンヌ生産終了後の代替え車はフライングスパーもそうですが、ベンテイガも有力候補かも知れません。

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今回はV8エンジンのベンテイガを走らせましたが、これからW12気筒エンジンとプラグインハイブリッドモデルが追従するでしょう。後者は、同じグループ内のポルシェカイエンに使われているシステムをカスタマイズして採用します。

いずれにせよ、2030年には電動化されるベントレー車ですから、このV8パワーを味わうのは希少な経験かも知れませんね。



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