皆さん、こんにちは。
腕時計羅針盤、RYです。
過去4回、腕時計の代表的な5つのジャンルの特徴と選び方というテーマについて書かせていただいております。
その5つとは、
①ドレスウォッチ
②3針スポーツウォッチ/ラグジュアリースポーツウォッチ
③ダイバーズウォッチ
④パイロットウォッチ
⑤クロノグラフ
です(参考記事: はじめての腕時計の選び方と、オンオフで使いやすいおすすめモデル3選)。
今回は最終回ということで、溢れる計器感と格好良さから常に高い人気を誇る「クロノグラフ」について書いていこうと思います。
クロノグラフとは?
クロノグラフの特徴を3つにまとめると、
①ストップウォッチ機能付き時計のこと。分厚いものが多い
②開発に莫大な費用と期間がかかるため"自社製"ムーブメントを持っているブランドは多くはない
③シンプルなモデルに比べて維持費が高い
クロノグラフとは、わかりやすく言うと、「ストップウォッチ機能付き腕時計」のことです。
ちなみにクロノグラフという言葉は、ギリシア語の「クロノス=時間」と「グラフォス=記す」を合わせた造語になっています。
クロノグラフは、ムーブメントの部品が多くなる為、分厚く大きい傾向にあります。
その計器感と見た目のかっこよさが男心をくすぐり、いつの時代もとても人気のジャンルです。
しかし、自社で開発するには莫大なコストと長い年月が必要なため、”自社製ムーブメント”をもっているブランドは多くはありません。多くのブランドが、汎用品のムーブメントを使っています。
それゆえに、"自社製"クロノグラフを持っていることは、一流ブランドの証でもあり、歴史上名機と呼ばれる腕時計が多いのもクロノグラフの特徴です。
かっこいい反面、シンプルなモデルよりも維持費が多めにかかる点も頭に入れておきたいポイントです。
ドライブのお供にクロノグラフ
現在のストップウォッチの原型となる時計が、ブライトリングから開発されたのは1915年のことです。
1914年に勃発した第一次世界大戦では、初めて数々の機械兵器が投入され、飛行機も戦闘に使われ、爆弾投下や偵察など、作戦上正確な経過時間を知る必要になった背景があったためです。
そこから時代が流れるにつれて、クロノグラフはサーキットから宇宙開発の最前線まで、あらゆるプロフェッショナルな現場で使われるようになりました。
特にモータースポーツとの関係は深く、車やレースの名前を関するクロノグラフも数多く存在します。
休日のドライブにクロノグラフを着用すると、気分を一層盛り上げてくれるでしょう。
クロノグラフの選び方
さて、そんなクロノグラフを選ぶ際に注目したいポイントを3つ挙げたいと思います。
①ベゼルのメモリ
②プッシュボタン
③厚さ
それぞれ見ていきましょう。
①ベゼルのメモリ
クロノグラフは通常、ベゼルに数値が割り振られており、ストップウォッチ機能を活かした様々な計測ができます。
そのほとんどは、車などの平均時速を測る「タキメーター」ですが、中には戦争時に大砲を使って距離を測っていた「テレメーター」、医療現場で脈拍を測る「パルスメーター」用の数値がベゼルに書かれているものもあります。
欲しい計測機能でモデルを絞り込むのも一手です。
クロノグラフは見た目がカッコよくて購入する方が多いのですが、実際のところ、ほとんどの方が実用でクロノグラフ機能を使っていないようです。笑
その中にあって、実際に日々の生活の中でクロノグラフを使う様はとてもかっこいいと思います。
②プッシュボタン
クロノグラフはストップウォッチなので、当然プッシュボタンが付いています。
このプッシュボタンの押し心地を試してみて下さい(店員さんに事前確認を)。
モデルによって異なる押し心地があり、面白いと思います。
また、時計によってはプッシュボタンがネジ式になっていて、プッシュするにはいったんネジを緩める必要があるものもあります。
こうすることで、誤作動を防止したり、水分や埃が時計の中に入ってこないようにしたりしているのです。つまり耐久性が高いクロノグラフと言えます。
プッシュボタンはクロノグラフならではの機構なので、ぜひ注目してみてください。
③厚さ
クロノグラフは、シンプルな時計に比べて、部品の数が3倍にもなると言われています。
その分、どうしても時計本体が分厚く・重たくなってしまいます。
その厚さや重さが自分の許容できる範囲かどうか、腕に載せて確かめてみるのが良いでしょう。
特に、スーツと合わせて使いたいと考えている方は、要チェックです。
シャツの袖下に入らないことも多々ありますので、仕事で着るシャツを来て腕時計を試着されることをお勧めします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はクロノグラフの特徴と、選ぶときのポイント3つについて書かせていただきました。
もう一度まとめると、クロノグラフの特徴は、
①ストップウォッチ機能付き時計のこと。分厚いものが多い
②開発に莫大な費用と期間がかかるため"自社製"ムーブメントを持っているブランドは多くはない
③シンプルなモデルに比べて維持費が高い
選ぶ時に注目したいポイントは、
①ベゼルのメモリ
②プッシュボタン
③厚さ
でした。
各ブランド威信を掛けて開発競争を繰り広げてきたクロノグラフ。
最高にかっこいいので、ぜひ一本検討してみてください。
それではまた! ありがとうございました!