CAR スーパーカー回顧録

【フェラーリF40】エンツォ時代のラストスーパーカー

皆さんこんにちは。中年B、ノリシゲセイイチ(56)です。バレンタインデー明けの月曜日、いかがお過ごしでしょうか?

スーパーカー少年にとってのスーパーカーとして認定するにはどこで一線を画すべきなのか? 各々考え方、捉え方はあるでしょうが、フェラーリに関していえば、創業者であるエンツォ・フェラーリ存命中のモデルがひとつのボーダーラインかと思います。

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そんなエンツォ時代の最後のスーパーカー、“The Last Super Car”と呼びたくなるモデルが創立40周年記念にあたる1987年に誕生したF40です。同年7月21日、マラネロで行われた発表会ではエンツォ自らスピーチ。まさにメモリアルなフェラーリなのです。

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翌1988年8月14日。残念ながらエンツォが鬼籍入り(享年90歳)。時系列を考えると、12気筒モデルはテスタロッサと412、V8フェラーリは328とこのF40までが存命中に誕生したモデルであり、コメンダトーレの称号(イタリア共和国功労勲章)をもつエンツォが見届けたモデルといえるでしょうか。

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F40は総排気量2936ccのV8(バンク角90度)ターボエンジンをミッドに搭載。最高出力351.5kW(478hp)/7000rpm、最大トルク577Nm(58.8kg-m)/4000rpm、最高速度324km/hという公称スペックをもちます。

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時代の変革を感じさせるのはカーボン製シャシーの採用です。後方に搭載するエンジンまわりこそ従来のパイプワークが見受けられますが、F40の前身である288GTOは従来のようにパイプを接合したシャシーをもっていました。構造だけ見れば308の魔改造モデルが288GTOという捉え方もあります。

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F40の登場に誰もが衝撃を受けた点は、リアカウル一体式の大きなリアウイングです。コレをキッカケに猫も杓子も模倣型のリアウイングを製作。カスタマイズメーカーに多大な影響を及ぼしました。

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センセーショナルなこのデザインを描いたのは、フェラーリと長年のパートナシップを結んでいたピニンファリーナでした。流麗でクラシックな普遍性をもつデザインが定評だった従来のピニンファリーナとは思えない荒々しさ。新たなフェラーリの歴史を刻んだF40です。

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©︎gettyimages

当初F40は400台の限定生産を予定していましたが、人気が爆発し1300台以上が生産されたといいます。顧客の要望からレース用車両も生産されますが、それらのモデルはF40という車名の後ろにサブネーム(主にアルファベット)が付きます。リトラクタブル式ヘッドライトから固定式ヘッドライトへと変更された外観は誰もが見分けられるポイントです。

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スーパーカーブームの終焉から10年。そんなタイミングで登場したのがF40という弩級の魔物でした。大人になると現実の厳しさやイロイロと誘惑が増えるものですが、F40という存在はスーパーカー少年の心を再び覚醒させ元気を与えてくれる、そんなスーパーカーです。

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日本ではバブル期に2億5000万円もの値を付けたF40も、現在の売買価格は1億5000万円前後が相場の目安でしょうか。無論、社会情勢や個体ごとの履歴なども価格に影響しますが、ヴィンテージフェラーリに比べればまだまだお買い得です。財ある方には是非とも動態保存をお願いできればと思っています。

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あ、そうそう。マラネロ近郊でF40とたたずむスーツ姿のお上りさんはあのハリウッド俳優のシルベスター・スタローンです。発注時にシート合わせをしたのでしょうか(記憶では3サイズあったはず)。まあ、いくつになってもテンションが上がる特別なフェラーリがF40なのです。

Text:Seiichi Norishige



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