見てヨシ！乗ってヨシ？注目のDSブランド
ファン心理からすればニューモデルのデリバリーが遅いDSオートモビルですが、現在控え室に待機しているのがミドルサルーンのDS9とクーペSUVのDS4です。で、DS9は発表済みモデルなので、今回はコレに続くDS4に注目します。
日本における販売順はDS4が先のようで、既に公式HPに画像が掲載されています。現状、日本導入モデルの詳細や発売時期のアナウンスはありませんが、非常に魅力的なモデルなので先んじて研究しておきましょう。
DS4のデザインは、一見クーペフォルムのSUVという印象ですが、パッケージ的にはクロスオーバーに近く、開発陣の狙いとしてはSUVとハッチバックの両ユーザーに対しアピールすることを目標としています。
モデル構成はスタンダードのDS4、スポーティなDS4パフォーマンスライン、SUV的にマットカラーの樹脂パーツを装備したDS4クロスの3つがあるのですが、基本となるフォルムはかわりません。
最新のデザイン言語云々……という専門誌的前振りは脇に置くとして、皆さんの第一印象はいかがですか？ 個人的には上級モデルのDS7より妖艶かつ上質でカッコいい！ というかセンスがいいと思います。
フロントまわりだけで98個のLEDで構成されたフェイスデザイン、モノフォルムとは対照的にエッジを利かせたサイドビューはギミックな印象がありません。後端へ向かうルーフラインも破綻なく、印象的なリアビューを生んでいます。
ボディサイズは全長4.40m×全幅1.83m×全高1.47m。よって、欧州式にいえばDS4はCセグメントに属します。ご参考までにサイズ感の比較例を挙げると、メルセデス・ベンツGLAが全長4.44m、トヨタ・ハリアーが全長4.74mです。
搭載するパワーユニットは180hpのガソリンエンジンと110hpの電気モーターを組み合わせた最新PHEV（システム出力225hp）のE-TENSEがアイコン的存在です。また、ガソリンエンジン搭載車が1.2リッター直３のPureTech130と180、1.6リッター直4のPureTech225の３機種。そして、1.5リッター直４のディーゼルエンジン搭載車であるBlueHDi130も用意されます。ちなみに、それぞれの３桁数字が最高出力となります。
DSブランドに期待されるコンフォートなサスペンションは、DSアクティブスキャンサスペンションといって、先の路面の凹凸をスキャンしながら制御しています。その他、安全装備など技術的トピックはギャラリー内にありますのでご参照ください。
現在のDSのラインナップから考察すると、DS4のエントリー価格は400万円台前半にギリギリ収まるのではと予想します。革新的なデザインのみならず、クラスを超えた装備内容を考慮するとDS4はまさにプレミアムな１台です。今後のアナウンスに注目しましょう。
Text：Seiichi Norishige
