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これは簡単! コミュニケーション能力を上げる「相槌(あいづち)」の技術とは

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ビジネスコミュニケーション講師の藤田尚弓さんが教える、ビジネス現場で本当に使える「口のきき方」。話し方ひとつでビジネスが円滑に進む、コミュニケーションの極意を伝授します。

相槌ひとつで信頼されるビジネスパーソンに

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はじめまして! コミュニケーション講師の藤田尚弓と申します。

ビジネスの現場では、しばしば「話がまったく盛り上がらない」「会話が止まってしまう」「何を話せばいいのか分からない」という状況に出くわします。気まずい空気を変えようと雑談を振ってみたものの、話が弾まず冷や汗をかいた、なんて経験はありませんか?

会話が弾まない理由は、あなたが「相槌」下手だからかもしれません。コミュニケーション能力を高めたいと思ったら、実は「相槌」のバリエーションを増やすのが近道。「相槌」さえマスターすれば、二度と気まずい冷や汗をかくこともなくなるはずです。

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ビジネスマナーの一つとして習得したい「相槌」。具体的な「相槌」のバリエーションを5つご紹介しましょう。

ビジネスマンが覚えておくべき「相槌」5つのキーワードとは

最低限、これだけは覚えておきたい5つの「相槌」。雑談のポイントになる「相槌」を覚えてしまえば、心にゆとりが出てきます。相手が気持ちよく話せる「相槌」には好感度を上げる効果も。会話を楽しみながら、ビジネスをスムーズに進めましょう!

 

1「へえー」「なるほど」

会話の基本といえるシンプルな相槌ですが「あなたの話を聞いています」と相手に伝えるためのキラーフレーズです。

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相手が話を続けやすくなる効果もあり、感情を込めることで関心があることも伝えられます。頷きながら言うとさらにいいですね。素っ気ない言い方だと偉そうに聞こえてしまうことがあるので、あくまでも気持ちを込めて。

 

2「すごいですね」「さすがですね」

話し手の承認欲求を満たす、驚きや尊敬の気持ちを伝える相槌です。言い方次第では子供っぽくなるフレーズなのでビジネスの場では「さすがですね」を使うほうがいいでしょう。

 

3「そうなんですね」「そうだったんですね」

いい話でも悪い話でも使える相槌なので、普段から言い慣れておきたいフレーズです。状況や話の内容により会話が止まってしまったら、このあとに質問を加えることで相手の発言を促すとよいでしょう。

 

4「よく分かります」「私もそう思います」

同意していることを伝える相槌です。共感を伝えることで、話し手との心理的な距離を近づけられるので、これも覚えておきたいフレーズ。

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嘘をつく必要はありませんが、意見が近い場合、同じ気持ちを感じた場合は積極的に使いたい相槌です。

 

5「勉強になります」「いいこと聞きました」

知らなかったこと、自分の役に立つ情報を聞いたときに使いたい相槌です。お世辞に聞こえてしまうのが心配ならば、気持ちを込めて独り言のように小さな声で言うとよいでしょう。「参考になります」だと“参考程度か”と思われてしまうので「勉強になります」をおすすめします。

会話が止まりそうなときは「相槌」に「質問」をプラス!

基本の相槌を打っても会話が止まってしまった、と心当たりがある人も多いでしょう。そんなときは、会話が止まりやすい相槌をチョイスしているのかもしれません。「しまった、会話が止まりそうだ」と思ったら、相槌のあとに質問をプラスしてみましょう。実例をお見せしますね。

 

●NG例

「昨日は終日テレワークだったんです」
「そうだったんですね」
「・・・・・・」

このように、相槌によって会話を終了させないためにはどうしたらいいでしょうか。

 

●OK例

「昨日は終日テレワークだったんです」
「そうだったんですね。テレワークは週に何日くらいですか?
「最近は週の半分くらいですね。でも出勤するほうが楽っちゃ楽なこともあって」
「分かります! ちょっとした資料が手元になかったりしますよね」

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どうでしょうか。同じ相槌でも、質問をプラスすることで会話の「次」を促すことができるとお分かりいただけたと思います。会話を続けたい場合はもちろん、気がつくと自分ばかり話してしまっているというシチュエーションでも、質問をプラスして相手に「次」を渡すことを意識してみましょう。

コミュニケーション下手を救う切り札「繰り返し」「3秒間」

「相槌の基本フレーズは頭に入っているけれど、いざとなると頭が真っ白に……」「リアクションに困ったときは、どう切り返したものか……?」というピンチの場面で使いたい切り札的な相槌をご紹介します。

 

まず一つは「繰り返し系の相槌」です。

たとえば、

「先週、久々行ったんだけど、俺ってゴルフのスコア平均で95くらいなんだよね」
「へえ、95くらいなんですね」

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スコア平均95がいいのか悪いのか、相手にとって自慢できるのかできないのか、判断がつきかねるときは、最後のセンテンスを繰り返してみましょう。相手の話が長くなり、どの部分に相槌を打てばいいか迷ったときにも役立ちます。

 

そしてもう一つは「3秒間のアイコンタクト」です。

相槌は言葉を使うものだけではありません。言葉が出ないときは「アイコンタクト」を相槌にすればコミュニケーションが成立します。

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とくに人と話すのが苦手な人は、会話の途中で目が合ってもすぐに目をそらす傾向があります。もし目をそらしたくなったら、心のなかで大きく3つ数えてみましょう。これだけで「あなたの話を聞いています」という姿勢が伝わります。口角を軽く上げておくと好感度も上がりますよ。

目指すべきは「話しやすい人」

話を盛り上げるには、内容よりも相槌を習得することが大事だとご紹介してきました。相槌は相手の話を聞いている姿勢を伝えるビジネスコミュニケーションの基礎の基礎です。目指したいのは「面白い人」ではなく「話しやすい人」。相槌のバリエーションを増やして、上司、同僚、取引先から信頼されるビジネスパーソンを目指しましょう。

Text:Naomi FUJITA
Photo:Getty Images



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