“いつもの”コーデを昇華するだけでなく、ドレスもカジュアルも好印象にまとまります
第324回目は、ジョシュア・エリスのストールです。
ダークトーンにまとまりがちな冬コーデ。周りとの差別化やワンランク上のお洒落を楽しむなら、小物の差し色や差し柄を使ってアクセントを足したいところ。そこで頼りになるのが、冬アクセの定番であるストール。英国最古のファクトリーの一つである「ジョシュア・エリス」のカシミアストールは、男心くすぐる伝統とこだわりが満載です。
創業は1767年! 生地メーカーとしてスタートし、英国らしい目の詰まった紡毛生地を主体とした物作りが特徴。自社一括生産される上質な生地は世界中で注目され、多くのメゾンブランドにも提供していた背景を持ちます。
そんな老舗がストール、マフラーブランドとして2016年秋冬ファーストコレクションを披露。イギリス伝統の製法やモチーフにこだわったストールの数々は人気を博し、近年では英国クラシックトレンドも相まってさらに上昇中であります!
ご紹介する3点は全てカシミア100%。上のストールは、伝統的なブラックウォッチをベースに、柄を拡大しアシンメトリーにアップデートしています。最大の魅力は、ふんわりとしたタッチにも関わらずモチーフをはっきりと出しているところ。
これはジョシュア・エリスが得意とする縮絨によるもので、生産効率を上げるため横方向だけ縮絨をかけるのが一般的ですが、時間をかけて縦方向も縮めているため柄の形が崩れないのです。長年愛用しても、綺麗なモチーフを保ってくれます。
カシミア特有の防寒性や滑らかな質感に、ブラウンを基調としたカラーリングはこなれ感を生み、ラグジュアリーな大人を演出します。ドレッシーなコーデからカジュアルまで幅広くエレガンスを提供するのも嬉しい限り。お決まりのベーシックなスタイリングを格上げするに、ここまでお誂え向きなブランドはそうないかと!
単色はもちろん、チェック柄のバリエーションも豊富に取り揃えているのも、ジョシュア・エリスの魅力。こちらはクラシック回帰の流れから再加熱している、ウィンドウペイン柄。レトロな雰囲気を醸し出す一方で、ビビッドなイエローが程よくポップな印象を与えます。
シェパードチェック柄の一部を左右非対称にすることで、折り畳んだ時や着用の仕方で異なる表情を構築。70×190cmの大判サイズのため、春や秋の涼しい時期はアウターがわりの羽織にもなります。恋人へのギフトやシェアに最適な、ユニセックス仕様も見どころに。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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