自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。
ブツヨクの計は元旦にあり。ポチっとな~
皆さん、明けましておめでとうございます。Happy New Year !!
いよいよ期待と不安が交差する令和3年がスタートしました。首都圏では再び緊急事態宣言が予想されますが、焦らず冷静に対処したいですね。もし宣言されても私たちは既に経験済みです。
マスクや消毒用アルコール類のストックもあるでしょうから、お気に入りのオヤツを少し買い足してはいかがでしょうか。ワタシは禁断のチータラとチョコレートを二袋備蓄しました(笑)。
さて、まずは冒頭、昨年の積み残しから。2020年12月3日、主要メディアの見出しを賑わせたのは『経産省は2030年代半ばまでにすべての新車販売を電動化する方向で調整に入った』というニュースでした。しかし、速報系自動車専門メディアはこのニュースを伝えていません。
経産省のHPでニュースリリースのアーカイブを確認しましたが、どうやらこのニュースはまだ正式発表ではなく、いつものリークスタイルなのでは? というのがワタシの判定。なぜ情報共有もなく、急に10年以上も前倒しなのでしょうか?
このニュースを整理すると(この手の記事は誤解のない見出し付けがなかなか難しいと思うのですが)、内容的には新車は電動アシスト機能をもったパワーユニットが必須条件であるということ。少なくとも個人所有の自家用車の新車は、現在のようにエンジンだけで走るクルマは売れなくなる……ということのようです。
2020年12月17日、コレを受けて自工会会長の立場からトヨタの豊田章男社長がコメントを発表。詳しくはテレ東のYouTubeチャンネルを見るのがわかりやすいと思うのですが、要約すると「電動化にはBEV、FCV、PHEV、HVと、電動化パワーユニットには幅があることを誤解のないよう伝えてほしい」というものでした。
またこの先、慣例の対立軸を作る報道スタイルに懸念を示しながらも、日本政府と自動車業界がともに相談し方向性を確認した『2050年までの長期達成目標』は変わらぬことを明言(前提として)。小泉進次郎環境大臣も「方向性は一緒ですから」とコメントしています。
じつはというか、コレは公表されていることですが、経産省(製造産業局自動車課)と外部有識者、自動車業界は2018年から『自動車新時代戦略会議』を開催(第1回は2018年4月18日)し、既に3回の将来に向けた会議を行っていました。
つまり、一歩伝え方を間違えると(今回の一件をワタシ流に粗削りにまとめると)、第3話までオンエアされたドラマがイキナリ最終回まで唐突にハナシが飛んでしまったような、情報共有の欠片も感じさせない出来事だったようです(予測含む)。
もしも、この先走ったスケジュール感で完全EVへと自動車産業をシフトした場合、もう日本では自動車が作れません。現在の日本では発電量が足りませんし、低炭素でBEVを作るなら原発大国フランス一択となる可能性さえあります。つまり、日本に置けるのは事務機能だけなのです。
さらに欧州型の資源の採掘から自動車の生産(バッテリーを含む)、リサイクル率まで考慮した『サーキュラーエコノミー』という概念の法制化(サーキュラー化法案)を実行するなら(環境論争はひとまず置いといて)、もう根本から社会全体を見直さなければ対応できません。一見ウツクシイ社会ですが、欧州社会は左傾化しているのでしょうか?
自動車は様々な環境で使用されますので、パワーユニットはベストMIXが理想です。最大公約数で考えるなら、発電と充電(蓄電)を可能とするPHEVが現在のベストかもしれません。災害時に電源として役立ちますので。
さて、こんなことを考えながらお正月を迎えたワタシの妄想生活は、一年の計は元旦にありですから、ブツヨク成就のために元旦はネットでお買い物と決めていました。いわゆるポチるってヤツです。
ワタシが欲しているのは麗しのモフモフ、星条旗をまとった金髪のアメリカン・グリズリー『TRUMPY BEAR』です。YouTubeのオフィシャル動画がじつにアメリカの通販らしく笑えるのですが、マッチョな男たちもトランピーベアの魅力にメロメロ。癒されまくっているのであります!
ところがなんと、いまモツレまくりの大統領選の影響なのか、現在、国際配送停止中(泣)。アメリカ国内だけのデリバリーなのです!!
最後に予想を。アンクル・ジョーとトランピーベアに代表されるこの戦い、ワタシはトランピーベアが勝つと思います。そしてこの結果は自動車産業の行末も左右します。まずは1月5日の上院補欠選と1月6日の上下両院合同会議、そして大統領就任式を待ちましょう。
余談ですが、プーチン大統領は初めてアメリカ大統領選挙について記者に聞かれて「アメリカ国民が選んだ新大統領と良好な関係を築いていきたい」とコメントしたとか。なかなかクレバーな回答ですね。まさにおそロシア!
ワタシは永田町や霞が関の沼の水も抜いてくれないかなと願うのですが、いまは今後の各メディアの対応を楽しみにしています。そして、聡明なケイリー・マケナニー報道官の鮮やかな記者会見を再び見たいと思うのです。
Text:Seiichi Norishige











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