みなさん、あけましておめでとうございます。
腕時計羅針盤、RYです。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、2021年一発目の記事ですが、何を書こうかな?と考えていたのですが、いきなり変化球で、時計に関する雑学クイズを5問出題したいと思います。笑
正月ボケ解消として、仕事初め前のウォーミングアップとして、ゆる〜く楽しんでもらえたら嬉しいです。
それではいってみましょう!
第一問:時計の針が右回りの理由は?
第一問目は、時計の針が右回りの理由は?です。
至極当たり前すぎて、疑問に思った人なんていないと思います。
我々は生まれた時から、時計を見てきていて、時計の針は当たり前に右回りですよね。
しかしそこには理由があります。
ヒントは、「時計の原点」を考えみましょう。
正解は……「時計の始祖である、日時計が生まれたのはエジプトで、エジプトは北半球であったため」です。
時計の始まりは、地面に棒を立てて、影の位置で時間を測る”日時計”でした。
日時計が誕生したエジプトは北半球です。つまり太陽は東からのぼり、正午には南中になり、西へ沈んでいきます。
そうすると影は右回りになりますよね。
これが現代の時計にも引き継がれているのです。
第二問:「時の記念日」6月10日は何を記念した日?
第二問目、時の記念日の由来に関する問題です。
そもそも時の記念日は祝日ではないので、一般認知度はおそらく壊滅的でしょう(祝日化を願いたいです笑)。
しかし日本の時計界では、イベントや行事なども催されるため、時計好きの方であれば、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
ではその時の記念日は、何を記念して制定されたものでしょうか?
正解は……「天智天皇が、水時計を用いて鐘を鳴らし、民に時刻を初めて知らせた日(グレゴリオ暦671年6月10日)」を記念して、1920年に制定された日です。
1920年といえば大正中期、社会生活の近代化を推し進めていた時代です。
このような時代背景の中で、政官界の有力メンバーを中心に生活改善同盟会という財団が結成され、実行目標の第1項に「時間を正確に守ること」を謳いました。
そして国民に”時の大切さ”を宣伝するにあたり、「時の記念日」の名称が決定されたのです。
第三問:大航海時代、航海者が活用したのはどんな時計?
第三問目は、大航海時代の15世紀〜17世紀半ばからの問題です。
学生時代に社会の授業で出てきて、「大航海時代」というワードにワクワクした方も多いのではないでしょうか?私もそのうちの一人です。笑
では、その当時の主役であった航海者たちはどんな時計を使っていたのか?
日時計?水時計?あるいは、腕時計でしょうか?
船という特殊な乗り物の性質を考えるとわかるかもしれません。
正解は……「砂時計」です。
砂時計は揺れに強いという特性を活かして、15世紀ごろの大航海時代では航海者たちに愛用されていたと言われています。
ヨーロッパ人として初めてインドへの航路を発見した、あのヴァスコ・ダ・ガマは、18個の砂時計を用いていたと言われています。
第四問:壁掛け時計の英語名は「クロック」。その語源は?
日本では腕時計でも、壁掛け時計でも「時計」と呼びますが、英語では壁掛け時計は「クロック」です。
この語源についての問題ですが、ここにも時計の進化の歴史が詰まっています。
正解は……「ラテン語のClocca(鐘)」です。
機械式時計が誕生したのは1300年ごろイタリア北部と言われています。
当時は、ゼンマイを用いて動かす腕時計のように小さなものではなく、教会などの塔の上からロープで繋いだ錘の落下を動力として動かしていました。つまり、機械式時計のはじまりは、塔ほどに大きいものだったのです。
そして一定の時間になると、お祈りの時間を知らせるため、教会の鐘が鳴るように設計されていました。
当時の人々は、日が登れば働き、日が沈めば休むという自然に沿った生活を送っていましたが、この鐘の音が市民にも聞こえたため、次第に地域社会の公共の時間として認識されるようになっていったのです。
第五問:なぜスイスで時計産業が発展したのか?
時計の聖地として、数多くの高級時計を世に輩出しているスイス。名門ブランドもそのほとんどがスイスにありますよね。
しかしこれは一体なぜなのでしょうか?
これには宗教と時代の流れが大きく関係しています。
正解は……「フランス国内の宗教戦争で、多くの時計師がスイスに逃げてきたため」です。
1500年代後半ごろ、カトリック教会はサン・ピエトロ大聖堂の大規模な改修を行うため、多額の資金を必要としており、”免罪符”を発行していました。
この免罪符は特にドイツで売れており、これに憤慨したルター(ドイツザクセン州出身)が異議を唱えた宗教改革がヨーロッパ中に広がりました。
特にフランスでは、”ユグノー戦争”という内乱に発展し、多くの人々がスイスへ逃げてきました。
彼らの中には、時計師も多く、またスイスは緑や水車などの動力にも恵まれていたため、時計産業の中心地として発展してきたと言われています。
まとめ
何問正解したでしょうか?
お正月からいきなり難問ばかりだったかもしれませんね。汗
しかし、時計好きであれば覚えておいて損はない雑学かと思います。
新年から良いスタートができるよう、頭の体操・ウォーミングアップに役立てて頂ければ嬉しいです。
今年も皆さんのお役に立てるような記事をたくさん書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それではまた!ごきげんよう!