激動の2020年 宿坊で心を落ち着かせてきました
激動の2020年、理由は言わなくともみなさんお分かりでしょう。
失ったものも多ければ得たものも多かったのは事実。でもこのざわついた心を来年に持ち越したくないと、親友とともに高野山の宿坊で「いい気」をいただきにいくことに。
向かったのは「高野山 別格本山 總持院」。高野山の西部、大伽藍の北部に位置し、本山金剛峯寺に隣接する別格本山です。

高野山はおよそ1200年前、弘法大師空海上人によって開創され、一山全体を『金剛峯寺』と称される真言密教修行の根本道場です。実家(長崎県平戸市)の山に空海が中国を指差している巨大な像があり、子どものころ、海水浴場からそれを眺めていたので、勝手に親近感をもっていました。
夕方に到着したので日が暮れる前に、総持寺の前にある歴史的建造物群を案内していただきました。

胎蔵曼荼羅を表す「壇上伽藍」や金剛界世界を表し、弘法大師ご入定の地である「奥の院」その他大小様々な堂塔寺院が軒をつらねます。

高野山の澄んだ空気が美味しい!
ご住職に仏教の考え方や成り立ちなどを説明していただきながら拝見して回りました。

今まで持っていた仏教への固定概念が覆され、まるで哲学の授業を聞いているようで、生まれて初めて仏教をもっと深く知りたいと思った印象深い体験でした。
さて、日も暮れたところで、いよいよ宿坊へ。
1000年以上の歴史を持つ總持院、今回は3つある特別室の一つ「桜の間」にしてみました。

とても広いです!
調度品が素晴らしい和室。畳や床の間をみながらお座布団に座っていると、なんだか実家に帰ったようなほっこりした気分になりますね。

エアコンはもちろん、床暖房、加湿空気清浄機も完備で、寒い冬でも快適に過ごせるように配慮してあります。部屋のお風呂やお手洗いにはヒーターが付いていますし、大浴場もあって本当に至れり尽くせり。
夜もぐっすり眠ることができました。
そして翌朝、6時から朝のお勤めを体験。

日の出前の静けさの中、ピリっと張り詰めた空気を深呼吸……読経を聴きながら瞑想してみました。家で瞑想するとき、大体はマントラを聴くのですが、たまにチベット僧のお経をyoutubeで流したりしているんです。
「生のお経を聴きながら瞑想できるなんて!」
そんな有難い感謝の気持ちと感動とで、一秒も無駄にしないようしっかり「無」になってきました。
朝のお勤めを瞑想タイムにするのは正しいのかどうかわかりませんが、今年一年で一番有意義な時間だった気がしています。

事実、その後、身体中のエネルギーが流れ始めて、心身ともにとても元気になりましたし、それは一日だけでなく一週間以上経過した今でも続いているんです。
「気のせい」と言われればそれまで。
私にとってはとても貴重な体験でした。
今回は弾丸だったため、また改めてゆっくり伺わせていただきたいと思いました。
気になる宿坊でのお食事はまた次回ご紹介します。
では、また♡makiko