一着あれば重宝間違いなし! 今選ぶべきは大柄チェックです
第312回は、エルネストのジャケットです。
クラシックトレンドの流れから、大柄のチェックジャケットが人気の昨今。特にビジカジ化が進み、テレワークが定着している今の時代において、チェックジャケットはカジュアルシーンのみならずビジネススタイルにも有効です。もちろん職種によりますが。
オン・オフ兼用のアイテムが増えている中、洒落感演出で頭ひとつ抜けるなら、肝となるのは“遊び心”。とはいえ子供っぽさやキザな印象は厳禁。あくまで大人っぽい上品さがあってこそ。そこでオススメしたいブランドが「エルネスト」です。
エルネストは、イタリアのパルマにある有名スーツメーカー「ジャンフランコ・ボメザドリ」のエンリコ氏と、リミニにあるショップオーナーのヴィンチェンツォ氏が、「遊びの効いた面白いジャケットを作ろう」と手を組み、2012年に創業。ブランド名はオスカー・ワイルドの喜劇作品に由来し、クラシックなルックスでありながら遊び心を加えたモノ作りが特徴です。
上のチェックジャケットは、そんなエルネストを象徴する定番アイテム。裏地や芯地、肩パッドなどをなくした一枚仕立てのアンコンジャケットは、ソフトでリラックスした着心地を楽しませます。ウールにベビーアルパカを混紡したソフトツィードは、上品さとともに色気を演出。上からコートを羽織っても存在感を示すのはもちろん、デニムやチノパンとも好相性だから汎用性も抜群です。
遊び心を効かせる一方で、ラグジュアリーな大人顔をキープしているのは、“遊び”をテーマにしているエルネストだからこそ。休日のオフシーンだけでなく、デートやビジカジスタイルにも打ってつけです。オン・オフ兼用でエレガンスと遊びを楽しめる最強ジャケットなら、お手軽にデキる大人を手に入れられるはず!
上のモデル同様、アンコン仕立てのセットアップ。ウール100%のフラノ素材を採用し、クラシカルなツータックのボトムスは、サイドにアジャスターがついたベルトレス仕様です。ラフな着心地のまま、すっきりとしたエレガントなシルエットを楽しませます。
ビビッドなイエローが目を引くコートは、今シーズンの新作。敢えて毛玉状に起毛させたウールのカセンティーノ生地を採用し、クラシック好きにはたまらない大胆な素材使いが見どころに。ローブのようなボタンレス仕様が、ラグジュアリーな装いを演出します。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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