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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

【ユニクロの+Jで話題!】ジル サンダーのコートは 一粒で二度美味しい

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

メンズモード黎明期の雰囲気をまとう

ジル サンダーは、27歳のときに初めてグレーツイードのドロップショルダーのコートを買って以来、ストレッチナイロンのパンツや黒のナイロンコートなど、当時から今とあまり変わらないシルエットが好きでよく着ていました。

ジル・サンダーさん本人や、その後任としてクリエイティブディレクターを務めたミラン・ヴィクロヴィッチさんにインタビューさせてもらったのもいい思い出になっています。

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最近ニール・バレット熱が高まっていたこともあり、少しモダンなコートを探していたんです。ここ数年、ジル サンダーのブティックはちょっと足が遠のいていたのですが、久しぶりにお店を覗いてみたところ、このコートとご対面! 

前から見るとAラインのシンプルなバルマカーン型で、長めの着丈にもビビッときてしまい……。とにかくシルエットが素晴らしいですよね。表地の素材は、67%レーヨンに33%ポリエステルで、少しだけ光沢があるというのも上品です。

ジル サンダーやプラダは 90年代のメンズモード創成期に、僕が夢中になったブランド。そのときのプラダのメンズデザイナーがニール・バレットだったこともあり、僕はこのへんのブランドに共通の世界観を感じてしまうんですよね。あのころ流行った、ネイビーや白、ベージュ、黒をシンプルに組み合わせたコーディネイトは、今も影響を受けていてあれこれ試していますから。

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そうそう、普段ロゴものは極力着ない僕ですが、このコートには背中に大きく「JIL SANDER」のロゴが入っています。後ろを見る間もなく惚れ込んでしまったわけですが(苦笑)、それはそれでアリな気がしてきて、前から、後からの2面性を楽しんでいます。

スーツの上に羽織れるエレガントさがあるのに、後ろから見るとサッカーのベンチコートみたいな感じでスポーティな軽やかさがある。一粒で二度美味しいとは、まさにこのことかなと思いまして……。

ちなみに、普段のカジュアルではニットとジーンズなどを合わせて着ています。シンプルなコーディネイトでもサマになるのは、やっぱりこの独特のシルエットのおかげなんですよねえ。

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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