日本人に合わせたネックを持つ、イタリアンな極上タートルニットです
第310回目は、グランサッソのニットです。

冬インナーの定番ことニット。革ジャンからテーラードまで幅広く合わせられる万能アイテムですが、ニット選びにおいてネック周りは重要なポイント。クルーならリブ編みの長さで雰囲気は一変するし、タートルネックならネックが高くもたついては野暮というもの。要は自身に合ったネックを選べれば、自然と洒落感を得られるってこと。そこでオススメしたいのが「グランサッソ」。イタリア発の老舗ニットブランドですが、日本人の首の高さに合うようミリ単位で修正を加えたアイテムをリリースしているのです!
1952年に地元の山脈の名を冠し創業したグランサッソ。“品質が商品を語る”というコンセプトの下、ネック裏のタグ以外にブランドを象徴するロゴやデザインを排したモノ作りが特徴。クオリティを追求するべくイタリア生産にこだわっており、高品質な素材や上品な仕立ては世界中で高い評価を得ています。そんな同ブランドを代表する定番モデルが12ゲージのタートルネックニット。
高い透湿・保温性を持ち、滑らかなタッチが特徴のメリノ・ウールを採用。高級素材を100%使用した贅沢なニットは、チクチクすることもなく着心地抜群。一度袖を通せば病みつき必至です。リブ部分のゆるすぎずキツすぎないテンションが体にフィットするため、一枚で着ても窮屈な印象を与えず、リラックスした雰囲気に。最大の魅力は、先述した日本人に合わせたネックの高さ。すっきりとした印象を与えるとともに、イタリアブランドらしい色気を演出します。
リッチなハイゲージニットは、着心地よくドレッシーな着こなしを楽しませる名脇役。一枚あれば重宝すること間違いなし。とは言え、カラバリも多数リリースしており、クオリティに対し買いやすいエントリープライスとあれば、まとめ買いもありですね。

ハイゲージに対し、ほんのりラフでほっこりした印象を与える8ゲージのミドルゲージニット。製品染によるヴィンテージライクなムラと深みのある色合いが、こなれ感を演出。部屋着としてもお出かけ着としても使えるリラックスした雰囲気は、休日のオフスタイルにうってつけです。

5cm程のリブをネックに後付けしたカシミアニット。編み地はフェルテッドカシミアと呼ばれる高級素材。ハイゲージの繊細なカシミアに特殊なドライウォッシュをかけ適度に圧縮させることで、カシミアの持つ保温性と柔らかさを持ちながらハリのある風合いに仕上げています。

2万2000円(税抜)/グランサッソ(フローエンス トーキョー)



Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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フローエンス トーキョー 050-5433-3616