ビジネスユースできるミニマルでエレガントなデザインが秀逸
第309回目は、シーラップのコートです。

紳士と聞くと、シンプルでスマートなルックスをイメージしますよね。いわゆる“ミニマルさ”は、モテる男や紳士には必要不可欠なキーワードのひとつ。ビッグシルエットやロゴモノといった昨今のストリートトレンドとは逆行していますが、上品な大人のイメージはいつの時代も変わらず、洗練されたミニマルなスタイルは永久不変の紳士の装いなのです。その点において老舗アウターブランドの「シーラップ」は筆頭株。
職人技とテクノロジーをシンプルなデザインに落とし込む同ブランドは、1935年の創業から今もなおメイド・イン・イタリアにこだわった一括自社生産が特徴。ハイクオリティで丁寧なモノ作りは世界的に高い評価を得ており、多くのメゾンブランドのOEMも手がけるほど。そんな長い歴史を持つシーラップのベストセラーが、こちらの「ジェノバ ロング ピーコート」です。
ダブル仕立てや縦型のマフポケットなど、ピーコートの伝統的なディテールはそのままに、シャープなシルエットで構築。地厚なメルトンウール生地を採用し、中綿に「サーモア社」の高機能ポリエステル綿を薄く配することで、着心地やシルエットを損なわずに保温性を向上。台襟を付けることで立ち襟の際でも型崩れせず、防風とともにこなれ感ある着こなしを楽しませます。

ピーコートと並び称される鉄板定番がダッフルコート。保温性に優れたウールとナイロンの混紡生地は、ガシガシ使ってもシワになりにくく耐久性も抜群。ラペルの返りを綺麗に仕上げており、ストレートにストンと落ちる美シルエットも相まって、ボタンを開けた時でも上品な印象を与えます。

70年代当時の定番モデルを復刻したステンカラーコート。緩いAラインシルエットが特徴の本作は、背面をラグラン仕様にすることで可動域を確保しており、ノンストレスな着心地に。デタッチャブルのライニングがついているので、3シーズン着用できるのも見どころです。

15万円(税抜)/シーラップ(フローエンス トーキョー)



Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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