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LIFESTYLE 愛と悲鳴の婚活道場

【婚活道場】ヤバい女子にモテまくる年収1000万円男子の憂鬱。

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川崎:怪しげな投資、ネットワークビジネス、団体への寄付、サプリメントの購入…相手は“この人なら聞いてくれそう”と思うから、持ち掛けてくるの。だって、「そういうの無理!」って即答する人や、話をぶった切る人には、そういう話をそもそもしないから。

海斗:つまり、私はナメられやすい。

川崎:ええ、ナメられやすいわ。あなたはフラットでいい人で余裕がある。隙だらけのようにも見える部分があり、ヤバい人達がピラニアのように群がっている気配がするわ。

海斗:祖父の教えが……というのも、祖父はBtoCの商品を製造する企業を経営し、散々苦労して会社を拡大しました。私が幼い頃、「あの子が嫌いだ」と祖父にグチを言ったら、途端に厳しい顔をして「人は皆平等だ。等しく人と付き合いなさい」と言われたことが忘れられなくて。このことは、両親からも強く言われていました。

川崎:う~ん……海斗さんご両親は何をしているの?

海斗:会社経営です。地元ではよく知られている商品を作っています。

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婚活の相談をする30代男子と相談に乗る川崎貴子

川崎:BtoCの商品ってこと?

海斗:はいそうです。

川崎:もちろん、教育の一環で親や祖父母はそういう風に言うものだけど、経営的にもおじい様は教えたかったのではないかしら。つまり、あなたが嫌った子やその親も地元で、顧客になる可能性があるわけじゃない。だから、我が子に対しても経営者目線で接しているのよ。「人と等しく付き合いなさい」=「敵を作るな」という意味にもとれるのよ。人間関係のトラブルもね、坊主が憎けりゃ袈裟まで憎い、で不買の対象になるからね。

海斗:今まで抱えていた謎が、一気に解決したような気持ちです。なんか、今、生まれなおしたような気分です。あとですね、他にも父が……

川崎:ちょっとまって。今日は婚活の話をしましょう。あなたはご両親から様々な影響を受けてそうね。まあ、それは別の機会に話すとして、なぜ、結婚願望がなくなったの?

海斗:あ、そうでした。結婚……それどころか恋愛に興味がないんです。「めんどくさい」ではなく、本当に興味がない。

川崎:今まで付き合った人数と、歴代の彼女との間に起こったエピソードを教えてくれる?

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婚活の相談をする30代男子と相談に乗る川崎貴子

海斗:高校時代に彼女ができて、いろんな人と付き合ったり、別れたりを繰り返して、大学時代後半くらいから、キツめの女性から告白されて、付き合って……彼女の人数は数えたことはありませんが、5人くらいでしょうか。一人暮らしをしていたので、家についてこられたこともあったし、朝ごはんを作ってくれると早朝押しかけられたことも。

川崎:ぐいぐい来られてたのね。

海斗:はい。一番激しかったのは、25歳のときから3年間付き合っていた同じ年の彼女で、とにかく束縛がすごかった。当時、仕事も忙しく、5分ごとにくるLINEを全部無視していたんです。返信しだすときりがないから。

川崎:依存傾向が強い人の一部には、LINEの返事が異常に早い人がいる。

海斗:そうなんですよ。それで返信すると、延々とメッセージのラリーをするハメになるから見ない。それで、夜中に家に帰ってきたら、マンション前の茂みの中から彼女が出てきたんです。

川崎:ギャグか、ホラーか……

海斗:それで、「私のことなんか嫌いになったのね」と大泣きされたので家に入れ、LINEを見なかった説明をして、機嫌を取って……

川崎:海斗さん自身が彼女から濃厚に愛され、結果彼女にハマってしまう。

海斗:ギクッ! なんでわかるんですか!? そうなんです。ヤバい人は、めちゃくちゃ濃厚にコミュニケーションを取ってくる。

川崎:料理も上手いし、「俺がいないとこの子はダメだ」と思わせるのも上手い。依存するのも依存させるのも上手い。

海斗:えっ!? なんでわかるんですか?

川崎:あなたのように、人当たりがよく、優しい男性は、彼女たちの格好の捕食対象なの。どんなにわがままを言っても受け入れてくれて、何をしてもキレたりしない。なんだかんだで、最後まで付き合ってくれるしね。

海斗:はい。GPS機能で居場所を把握されても、仕事中でも30分おきに電話を要求されても、答えていました。出張先のホテルの部屋に電話してきて「浮気していないみたいでよかった」とか。

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川崎:……それはすごいわね。

海斗:ほかにも、アポなしでウチに来たり、勝手に合鍵を複製されたり、スマホをチェックされて、女友達の連絡先を削除されたこともありました。

川崎:依存どころか、もはや完全支配レベルじゃない。

海斗:最初に付き合った彼女以外、ほぼ全員がそんな人です。ずっと束縛されたり、泣かれたり、怒られたりしているから、もう恋愛はしたくないと思うようになってしまったんですよ。

川崎:いま、ふと思ったんだけれど、彼女たちのどこが好きで付き合い始めたの?

海斗:え? 好きというか、向こうから来たので、そのまま付き合うことになっただけです。

川崎:なるほど。そこにもおじい様の呪いがあるわね。そもそも、海斗さんは人を好きになっていないのよ。

海斗:うわ! 初めて言われました。言われてみればまさにそうです。



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