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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

いよいよ年末商戦スタート。コロナ禍の最善策とは?

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

新車を買って中古車を作る。そんな視点もクルマ選びなのです!

2020年11月11日。1が4つも並ぶので今日は何の記念日かな? と思い調べると『チンアナゴの日』なんだとか。コレは祝・祭日のような日本の古来伝統を起源とするものではなく、一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されたもの。

申請者は東京スカイツリータウンにある『すみだ水族館』。チンアナゴが砂から顔を出し水に揺らぐその姿が愛らしく、また、数字の1に似ていることから発想。どれだけ集客効果があるのかわかりませんが、同館の人気者だけにPRに一役買っているようです。

ちなみに1年でもっとも記念日登録が多いのは11月の363件で、11日だけでも49件の登録があります(2020年11月1日現在)。皆さんも会話のネタに記念日を活用してはいかがでしょうか。

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さて、自動車業界の11月冒頭の話題といえば、先月10月の販売台数です。去る6日に日本自動車輸入車組合が発表したデータを検証し狙い目モデルを探してみましょう。

今季の年末商戦では、“新車販売が低迷=数年後の中古車が枯渇=下取り相場を左右”という構図をお忘れなく。『購入価格-下取り価格(もしくは買取価格)』がリアルなクルマの購入費です。コロナ禍でも中古車の販売数は10%も下がらなかったことをお伝えしておきます。

【2020年10月外国メーカー車新規登録台数と累計台数】
※10月のデータ(前年同月)前年比% / 1月から10月の累計台数(前年)前年比%

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●ドイツ・プレミアム御三家+1
Mercedes-Benz 4,463(3,698)120.7 / 45,108(52,806)85.4 
BMW 3,029(2,719)111.4 / 28,044(38,641)72.6 
Audi 2,122(1,565)135.6 / 17,657(19,412)91.0
VW 2,880(2,254)127.8 / 31,317(39,057)80.2 

輸入車の多数派を形成するドイツ車がこの4ブランド。年間ランキングでは万年4番手のアウディが辛くも累計91.0%と健闘しています。また、フルモデルチェンジしたA3、ディーゼルエンジン搭載車を追加したSUVのQ2が支持されれば2020年のダメージは極小となる気配です。

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10月単月のデータは売り手に追い風が吹いているように見えますが、累計販売台数に注目すれば他の3ブランドはなかなかキビシイ……というのが現状です。売り出し中の人気モデルを除けば、いまは買い手が強気で攻めるべきタイミング。思い切って格上モデル(または上級グレード)を狙いましょう。

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メルセデスならCクラス、BMWなら3シリーズといったアッパーモデルも範囲内。コンパクトクラスにはないブランド濃度を満喫できます。VWならあえて流行りのSUVを外した選択も検討してください。

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●スーパーカー御三家+1
Ferrari 119(40)297.5 / 886(747)118.6
Lamborghini 40(51)78.4 / 558(602)92.7 
Porsche 268(358)74.9 / 5,732(5,556)103.2
McLaren 21(9)233.3 / 174(307)56.7

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相変わらずスーパーカー御三家は安泰です。しかし、マクラーレンはロックダウンを差し引いても気になるデータを残しました。前回触れたレクサスの低迷と同様、コレが歴史=ブランド力というものなのでしょうか。認定中古車も狙い目です。

タマ数で過去最多ラインナップとなるポルシェも累計で前年比プラスを記録。モデルサイクルを考慮して鮮度の高いモデルを選びましょう。

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●指名買いブランド
ABARTH 183(102)179.4 / 2,001(2,228)89.8
BMW MINI 1,799(1,324)135.9 / 16,028(20,329)78.8
BMW Alpina 13(10)130.0 / 120(182)65.9 
Lotus 22(17)129.4 / 190(169)112.4 
Volvo 1,220(905)134.8 / 12,491(14,656)85.2 
Jeep 1,436(788)182.2 / 10,950(11,223)97.6

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コアなファンをもつアバルトは124が終売。バリエーションが広いとはいえ595単独でこのデータは立派だと思います。それにしても気になるのがMINIの停滞です。失礼ながら購買層の世帯所得を考慮すると日本経済の実態を見た気がします。各ブランドとも指名買いのモデルですが、新車不振のMINIはいまも買いの1台。数年後は2020年登録の中古車は少ないのですから。

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●イタリア 
Alfa Romeo 179(102)175.5 / 1,174(1,990)59.0
Fiat 598(304)196.7 / 4,651(5,140)90.5
Maserati 79(62)127.4 / 695(1,027)67.7

何もいうことありませんね。この3社は戦略的にも2021年以降が本番。今後の展開に期待しましょう。あえてターゲットをあげるならFRスポーツセダンのアルファロメオ・ジュリア、SUVのステルヴィオでしょうか。電化前のピュアなエンジン搭載車がお好きなら官能的なマセラティは全車オススメ。いまが新車で購入できる最後のチャンスです!

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●フランス
DS 107(80)133.8 / 708(756)93.7 
Citroen 538(308)174.7 / 3,714(3,347)111.0 
Peugeot 1,626(655)248.2 / 8,248(8,947)92.2 
Renault 497(412)120.6 / 5,181(5,945)87.1 

日本でのシェアを拡大しつつあるフランス車。なかでもシトロエンが元気です。プジョーは新型車の208でどこまで100%近くまでもっていけるか? という感じ。ルノーも新型クリオがあるので年内90%は大丈夫か? ココで狙ってみたいのはプジョー508です。小型車が得意というイメージを払拭する良質なミドルサルーンです。

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●イギリス
Aston Martin 20(10)200.0 / 162(261)62.1 
Rolls Royce 23(14)164.3 / 171(182)94.0 
Bentley 24(23)104.3 / 360(419)85.9 
Land Rover 321(206)155.8 / 2,834(3,684)76.9 
Jaguar    93(93)100.0 / 1,165(2,731)42.7 

かつての人気ブランドも栄枯盛衰。低迷するジャガーは判断が難しく保留。ランドローバーはレンジローバー誕生50周年を迎え限定車を発売中です。ワタシが狙うならココは直球勝負で人気のランドローバー・ディフェンダーです(いま注文してもしばらく納車されませんけど……)。

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●アメリカ 
Cadillac 30(29)103.4 / 390(404)96.5 
Chevrolet 53(31)171.0 / 276(450)61.3
Chrysler 2(2)100.0 / 17(19)89.5 
Ford 38(28)135.7 / 341(337)101.2 
Dodge 42(32)131.3 / 340(346)98.3

日本市場から撤退したフォードが前年比プラスの累計販売台数を記録しているとはなんの皮肉か? 10月単月が103.4%、累計96.5%というキャデラックですが、販売数そのものが少ないだけに判断不可能。都合よく解釈すればコレこそブランド力なんですかね。皆さんの判定はいかがでしょうか。

数年後の人気中古車を作るのはアナタご自身です。今季はアポなしディーラー訪問がままならず偵察しようにもWeb予約が必須というご時世。ですが、年内に購入を検討される方は公式HPのキャンペーン情報を上手に活用しブツヨク成就を。まだまだ買い手有利な状況が続きます。

Text:Seiichi Norishige



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