ハードではない一着を、さらにハードさを掻き消して着ています
さて、187回目は「カリブロ(CALIBRO)」のダブルライダース。清水ダイブしといてなんですが…、以前も書いたように じつは気恥ずかしくて黒いレザーが苦手。ただ、齢40を越え、革ジャン反抗期感も落ち着いてきたので、そろそろ手を出してもイイかもって。
ライダース自体は反体制というか反逆の象徴的なアイテムですから、オトコなら永遠に憧れますし、モノとしてもカッコいいから、やっぱりいつまでもトライしていたい。
とは言え、リアルなバイカーでもないし、ロックスターでもない。となると、ハードコアな雰囲気を出すよりは、エッセンスだけ取り入れてミックスして着るくらいが丁度えぇ。
素材もホースハイドとか ガッチガチのカーフではなく、軽くて柔らかいシープ(羊革)とか ディア(鹿革)くらいで、肩肘貼らず、肩も凝らないのが理想。
40過ぎのオジさんが普通に着ていても、イキって見えないし、どことなく品も垣間見えるような黒のライダースに出逢えるようなことがあったら 買おうかななんて、ボンヤリと思い描いていたんです。
そしたら、思いは届く。イタリア・フィレンツェ発のレザーブランド、カリブロからリリースされました。
カリブロは、ヨーロッパの一流メゾンからのOEM(生産委託)を受けてるだけあって、こなしが絶妙。ライダースが持つエッセンスを失うことなく、品があって高品質なアイテムを見事に作り上げてくれています。
しかも、技術は卓越していて折り紙付きだっていうのに、価格も そこまで高額じゃない。さらに、認知度のせいなのか、意外にも日本では取り扱いが少ない。
ってことは、着ていても周りとカブる確率が低いし、ドコのを着ているかがパッと見では判断できないから嬉しいんです。
これは近くで まじまじと見ないと分からないと思うんですが、ジップがシルバーじゃなくて、ほんのりピンクゴールドがかってます。
少しだけ色気を出してるんですが、言われないと分からないぐらいの微妙な匙加減にも購買意欲をかき立てられちゃいました。
で、結局南極清水ダイブしたんですが、苦手意識を完全に克服できたわけじゃないので、着こなし方を模索中……。
写真は、靴磨き学校企画の撮影時に栗Pに盗撮された一枚なんですが、必死にハードさを掻き消して爽やかで上品に見せようとした着こなしですね(笑)。白の配分を多くしたり、襟付きのインナーを合わせて、とにかく丸く穏やかに、柔らかくしようって。
まぁ、ライダースだからってハードにキメる必要はないですし、こんな着こなし方もアリだと思うので、気負わず#服魂に投稿してみようかな。切磋琢磨するライバル企画ですが、塩を送るぜ(笑)
Photo:Shimpei Suzuki(Item)
Edit:Ryutaro Yanaka