春夏のアイテムですが、日本の気候だと秋ぐらいが丁度えぇ
さて、186回目は「エルメス」のポロセーター。コットンにカシミアを10%混紡した、ざっくりとした風合いのローゲージニットです。
このコに出逢ったのは、2017年春夏コレクションが店頭に並び始め、まだまだ寒かった冬のある日。コレクションを観たときから、同じルックで履いているサンダルを「夏に履きたいっ」と思っていたので、どんなもんかと確かめにお店を訪れたときです。
店頭に並んでいたサンダルを何色か試着させて頂いたんですが、なんか思ってたんとちゃう…。ここのところスニーカーで頻繁に使用されているトワルテクニックのストラップが なんだか心許なくて、ソールと足がフィットしてないように感じてしまい、購入は見送り。
ただ、買う気マンマンでお財布には大枚も忍ばせ、やや前のめり気味で お店に足を運んでいたため、勢いに止まる気配はナシ…。何も買わずにお店を後にしたら、なんだかダメなコトにお金を使ってしまいそうだったので、くまなく店内を巡ってみました。
そのシーズンは黄色やパープルのアイテムが多く、目は引かれるものの、琴線には触れない。そんな中で触った瞬間に うわぁ〜と心奪われたのが、このニットでした。
コレクションでは、パープルも登場していたようですが、店頭にはグレーのみ。
「実際はルックのように、夏のリゾートなんかで、灼けた素肌にラフに羽織って、ショーパンとサンダルを合わせる提案なんだろうけど、日本では かなり難しい…。
海外のリゾートに行けたとしても年に1回が関の山だから、現実的な着こなしを考えると、まだ肌寒さが残る春先か、木々が赤や黄色に色づいて涼しくなってくる秋が良さそう。
素肌だとセクシーに "なりスギちゃん"なので、下にTシャツかませて、ワンサイズ大きめくらいをザックリと羽織ったら気持ち良さそうだし、ちょっとリッチな気分になる。カシミアも入ってるし。
ボタンの開け閉めの具合で 見え方もだいぶ変わりそうだから、全部閉めてコートのインナーに使っても良いかも。
グレーの雰囲気と、襟と袖、裾に入ったラインの感じは大好物だし、自身のワードローブとのマッチングを考えても圧倒的に打席数は多くなるな、きっと」
妄想族はビュンビュン パラリラと走り回り、かかり気味だったのも手伝って、気付いたら いつもの清水ダイブ。目的とはだいぶ異なるアイテムが収められた、大きめなオレンジ色の袋を提げて家路に着きましたとさ。
これもドコかに、よく見たら「H」があるのかと探したんですが、いまのところ見当たらず…。ただ柔らかい質感と色合いのおかげで お近づきになるためのハードルは下がり、実際に触れてしまったら トロけるような肌触りのトリコじかけになってしまうので、投資した価値は…… "あると思います"。
Photo:Shimpei Suzuki(item)
Edit:Ryutaro Yanaka