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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

ぶっちぎり最強トヨタ3連覇なるか。ル・マンから目が離せない!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

いざ3連覇へ。ル・マン24時間レースに挑戦するトヨタに大注目!

皆さん週末をいかがお過ごしでしょうか。ワタシは最近、めっきり寝不足です。というのは、コロナ禍で様々なカテゴリーのレース日程がギュッと濃縮されたから。以前お伝えしましたが、F1などは開幕から3連戦×3で既に9レースを消化済み。

前半戦のF1は欧州各国を転戦したので日本との時差は夏時間なので7時間差(英国は8時間)。WEC(世界耐久)やBTCC(英国内選手権)も観て、それが終われば北米開催のインディやナスカー、さらに注目のGT4カテゴリーなど巡回すると……。ワタシ個人に都合の良い休日はもうしばらく月曜日ということになります。

さて、一般の方はモータースポーツなんてあまり興味をお持ちでないと思いますが、コレだけは知っておいて損のないレースがあります。それは「世界3大レース」と呼ばれる3つのカテゴリーの3レース、インディ500(アメリカ合衆国)、ル・マン24時間レース(フランス)、モナコGP(モナコ公国)です。

歴史的にはインディ500がもっとも古く初開催は1911年。コレに続くのがル・マン24時間の1923年です。残念ながら今期のF1モナコGPはコロナ禍で中止されましたが初開催はF1規格が誕生する前の1929年となります。

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TS050 HYBRID 01
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そして今週末、6月開催から順延されたル・マン24時間レース(第88回大会)が開催されます。注目点のひとつはトヨタの3連覇がかかったレースであること。そして、もし無事に3連覇が達成されれば、通常は次大会までの“お貸出し”である優勝トロフィーが“所有”できるのです!

トヨタが参戦する(総合優勝が狙える)トップクラスは「LMP1」に分類されるのですが、事実上ライバルは不在です。とはいえ、トヨタは2台のエントリーなので実質的にはチーム内バトルという具合。このクラスはトヨタを含めわずか5台が競うのですが、速さと信頼性はトヨタがぶっちぎり。偶発的なアクシデントでもない限り、他車は足元にも及びません。

しかし、耐久王者と呼ばれるポルシェによれば、定年開催の6月中旬とは違う要素がレースを左右するだろうといいます。その要素とは?

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Porsche 911RSR
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まず、6月と9月では現地ル・マンの平均気温が1℃低いこと。そして、日照時間の関係から夜間走行の時間が伸びることだといいます。気温の低下はタイヤライフ、エンジンパワー(燃費を含む)を効率よく伸ばすことができますが、マシン速度の上昇は車体各部にストレスとなるでしょうし、想定していたレースコンディションとは異なる結果を生み出す可能性が高まります。その上、厄介なのは小雨が多いこととか。

また、今大会は無観客レースとなるのですが、大会スケジュールそのものがコンパクト化され、通常ならレースの2週間前に開催されるテストデーがありません。予選そのものも、水・木から木・金へスリム化。土曜日にスタートする決勝レースまで時間的余裕もありませんし、さらに詳しくいえば、自転車競技のツール・ド・フランスのゴールと重ならぬようスタート時刻も30分早まっているのです。

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Ferrari 488GTE
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もうひとつ、個人的にも楽しみにしている注目点はプロとアマに2分されたGTEクラスの成り行きです。市販車に近いフォルムをもつこのクラスは、数的にフェラーリvsポルシェの様相を見せます。また、孤軍奮闘するアストンマーティンも見逃せません。

世界3大レースを自動車開発の実験場と仮定した場合、アナタならどのレースで実証された技術やクルマが欲しいですか? もし、1台しか所有できないのなら、ワタシなら迷わずル・マン24時間レースを選びます。ル・マン24時間の舞台であるサルト・サーキットはこのレースに限り一般公道を組み合わせたコースレイアウトなのですから。

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TS050 HYBRID
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来期は大幅なレギュレーション変更から、今回のル・マンが見納めとなるレースカー『TS 050 HYBRID』。トヨタチームの皆さんには、是非とも3連覇を達成してトロフィーを日本へ持ち帰って欲しいものです。健闘を祈ります。

Text:Seiichi Norishige

トヨタ・ガズー・レーシング
 



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