イイ男が身に着けるタフな腕時計
東京オリンピックは延期で、各種イベントも軒並み中止。このまま2020年が終わったら今年の記憶がコロナ一色になりそうです。UN(国際連合)が世界的に2020年リバイバル案を検討中、という噂がありましたが、あれどうなったんでしょうね? できることなら、何事もなかったように2020年をもう一度やり直したい……(切実)。
コロナもそうですが、異常気象の影響か最近は地震や大雨などの自然災害のニュースも多いですよね。そういう情報に毎日さらされていると、自分の身は自分で守らないと、という気持ちになるのは当然。
いわゆる「自粛から自衛」ということになるのでしょうが、僕の場合はそれが着る服だけでなく、身に着けるアイテムにも影響がありまして……。最近は、めっきりタフでハードなものに目が向いてしまいます。
軟派より硬派、流行より普遍、時間を経つほど味わいが増す、タフでハードなものに惹かれる傾向が強くなっているのです。そんな中、久しぶりに手に入れたのがこのブライトリング「クロノマット」。
何といってもキモは、王道の魅力でしょうか。男臭いし、実用性にも優れているし、「イイ男」が着けている感が半端ないんですよね。あのブラッド・ピットが愛用していると聞いて、妙に納得しましたもん。
実はこのクロノマット、最初はイタリアで火がついたんです。1983年にイタリア空軍のフレッチェ・トリコローリの公式時計に認定され、翌年に市販モデルとして登場。あまりの人気に、発売当初はイタリアの時計店で「クロノマット売り切れ」の貼り紙が出されたそうです。
空ではパイロット、陸ではF-1パイロット、海ではセイラーが愛用していて、陸海空オールパーパスとして、タキシードから水着まで似合う汎用性の高さも魅力のひとつといえるでしょう。筒状のルーローブレスレットで着け心地もいいんですよ。
ちなみにクロノグラフ秒針が赤のものがグローバルモデルで、写真のモノトーンタイプはジャパンエディション。ブラッド・ピットがつけているタイプとどちらにするか悩んだのですが、僕はモノトーンを選択しました。グレーのスーツにも、レザースタイルにもいけるし、200m防水だから水着でもバッチリ。
デザイン、バランス、機能性、汎用性、男っぽさ、そして普遍性。いや〜、久しぶりに良い腕時計に出合いました。よく、手放したときの金額、リセールバリューを考えて腕時計を購入する人がいますが、僕は絶対に手放さない一生の相棒として大切に付き合っていくつもりです!
Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii