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WATCH 【腕時計羅針盤】

あなたの時計は、第何世代? 初代グランドセイコーから、ゼニスのエル・プリメロまで!

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こんにちは。

腕時計羅針盤、RYです。

今回は前回の続き、腕時計の世代分けを考えてみたいと思います。

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その前に簡単に前回のおさらいをしておくと、

第零世代:プレ・腕時計世代(19世紀)

第一世代:航空機世代(1900年代初頭)

第二世代:第一次世界大戦世代(1910年代)

第三世代:実用時計世代(1920年代〜30年代半ば)

第四世代:第二次世界大戦世代(1930年代半ば〜1940年代半ば)

第五世代:プロフェッショナル世代(1940年代半ば〜1950年代)

ということで、腕時計の誕生から第二次世界大戦後までの世代分けをしてみました。

腕時計の前半期は、航空機の発展や戦争という、時代の荒波に揉まれて進化してきたことが読み取れたかと思います。

さて今回は、1960年代〜現在までの腕時計後半期を考えていきたいと思います。

【第六世代】レトロ・モダン世代(1960年〜1960年代後半)

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@haraken1969さんの#腕時計魂のポストより(グランドセイコー 61GS)

戦後、様々なプロフェッショナルのための腕時計が多く生まれた1950年代に対して、1960年代はどこかレトロでモダンな腕時計が多く誕生した世代ではないかなと思います。

象徴的な腕時計として、

・初代グランドセイコー(1960年)

・世界初の音叉式腕時計ブローバのアキュトロン(1960年)

・ユンハンスのマックス・ビル(1962年)

・タグホイヤーのカレラ(1963年)

・ロレックスのデイトナ (1963年)

などが誕生しています。

いずれもシンプルでキレイ目な腕時計が多く、モダンな風潮を感じることから、レトロ・モダン世代と名付けてみました。

【第七世代】スポーツ世代(1960年代後半〜1970年代)

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@skyblue_styleさんの#腕時計魂のポストより(オーデマピゲ ロイヤルオークエクストラシン)

そもそも今回の企画は、テレビでよく耳にする「お笑い第七世代」という言葉から、「腕時計第七世代」はどのモデルだろう?と、ふと考えたところから始まっています。

そして、ついに出てきました、腕時計第七世代!

個人的には、この1960年代後半〜1970年代のスポーティ時計が多く登場した世代が、第七世代に当たるのではないかなと考えます。

象徴的な腕時計として、

・ゼニスのエルプリメロ(1969年)

・タグ・ホイヤーのモナコ(1969年)

・セイコーの5スポーツ・スピードタイマー(1969年)

・オーデマ・ピゲのロイヤルオーク(1972年)

・ジラール・ペルゴのロレアート(1975年)

・パテック・フィリップのノーチラス(1976年)

・ヴァシュロン・コンスタンタンの222 (1977年)

・ブルガリのブルガリ・ブルガリ(1977年)

などが誕生しています。

世界初の自動巻クロノグラフが1969年に誕生し、1970年代には今大人気を博しているラグジュアリースポーツウォッチが多く誕生しています。

いずれもスポーティな時計が多く、スポーツ世代と名付けてみました。

また、その他に

・世界初のクォーツ式腕時計であるセイコーのアストロン(1969年)

・世界初のLEDデジタル式腕時計であるハミルトンのパルサー(1970年)

なども誕生しており、エレクトリカルな腕時計の芽吹きともなっています。

【第八世代】エレクトロ世代(1980年代)

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@ys_eight8さんの#腕時計魂のポストより(G-SHOCK GMW-B5000D-1JF)

第七世代は全体的にスポーティな時計が多かった印象ですが、世界初のクォーツ式腕時計セイコーのアストロン誕生も時計の歴史にとって外せないビッグニュースです。

クォーツ式腕時計は、最初期こそ一般的な自家用車一台分の価格という高価なものでしたが、次第にコストが下がっていき、腕時計を高級品から日用品へと変えていきました。

そんなクォーツ式腕時計からも名作腕時計が多く誕生したのがこの世代だと思います。

例えば、

・カシオのG-SHOCKシリーズ(1983年)

・スウォッチ(1983年)

・カシオのデータバンク(1984年)

などです。

そういったことから、エレクトロ世代と名付けてみました。

【第九世代】個性助長世代(1990年代)

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@aloharox_さんの#腕時計魂のポストより(ランゲアンドゾーネ ランゲ1)

ベルリンの壁崩壊などに象徴される、冷戦時代の終わりと共に幕を開けた1990年代。

時計の世界では、俗に言うクォーツショックから、徐々に機械式腕時計が復権を遂げていきました。

そんな1990年代の腕時計は各ブランドが個性を伸ばした時代だと個人的には考えています。

象徴的な腕時計として、

・ランゲアンドゾーネのランゲ1(1994年)

・フランクミュラーのカサブランカ(1994年)

・ブライトリングのエマージェンシー(1995年)

・SinnのEZMシリーズ(1997年)

・セイコーのスプリングドライブ(1999年)

などが誕生しています。

いずれも、各ブランドの個性がギュッと詰まっている腕時計です。

したがって個性助長世代と名付けてみました。

【第十世代】革新・多様世代(2000年代)

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@sigye.tokei.watchさんの#腕時計魂のポストより(ウブロ ビッグバン メカ-10)

機械式腕時計が徐々に復権し、個性を伸ばした1990年代後半には、リシュモングループやLVMHグループなど巨大コングロマリットが、次々に時計ブランドを傘下に収め、時計業界へ参入してきます。

さらに中国をはじめとするアジア市場の成長などもあり、2000年代は機械式時計が大きく飛躍した時代になりました。

そして、今までの常識に囚われない革新的な時計が多く誕生し、多様性が広がった世代だと思います。

象徴的な腕時計として、

・シャネルのJ12(2000年)

・リシャール・ミルのRMシリーズ(2001年)

・ユリス・ナルダンのフリーク(2001年)

・ウブロのビッグバン(2004年)

・ベル&ロスのBR-01(2005年)

などが誕生しています。

そんなことから、革新・多様世代と名付けてみました。

【第十一世代】ムーブ発展世代(2010年代)

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@morimorimasashiさんの#腕時計魂のポストより(ゼニス デファイ エル・プリメロ21)

1990年代に個性が助長され、2000年代に多様性が広がり、革新的な時計が多く生まれましたが、2010年代はその流れが時計の内部、ムーブメントにまで及んだ時代だと個人的には考えています。

象徴的な腕時計として、

・ブルガリのオクト(2012年)

・アップルのアップル・ウォッチ(2015年)

・シチズンのエコ・ドライブ・ワン(2016年)

・ゼニスのデファイ エル・プリメロ21(2017年)

などが誕生しています。

また、各ブランド自社製ムーブメント開発も盛んになった印象があります。

そんなことから、ムーブ発展世代と名付けてみました。

まとめ

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©︎getty images

いかがだったでしょうか?

今回は「腕時計の世代分け(後編)」について書いてみました。

もう一度まとめると、

第六世代:レトロ・モダン世代(1960年〜1960年代後半)

第七世代:スポーツ世代(1970年代)

第八世代:エレクトロ世代(1980年代)

第九世代:個性助長世代(1990年代)

第十世代:革新・多様世代(2000年代)

第十一世代:ムーブ発展世代(2010年代)

今回の腕時計後半期は、各ブランドが能動的に個性を伸ばし、多様性が広がってきたとまとめることができそうです。

さて、今我々が生きている「2020年代」は、時計界にとってどんな時代になるのでしょうか?

スマートウォッチの台頭、機械式腕時計の更なる高級化などなど、色々と動きがありそうですが、何はともあれ、いつの時代も腕時計を楽しんでいきたいですね。

腕時計の“第十二世代”の総評は、10年後、2030年にしたいと思います(笑)。

今回の内容が、皆さんの時計選びの参考になれば嬉しいです。

それではまた!ごきげんよう!



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