アメトラ再熱の今にぴったりの一足です
第282回は、G.H. BASSのローファーです。
ジャケパンはもちろん、デニムやチノパンとも好相性なローファー。老若男女問わず幅広い世代に親しまれているローファーを、世界で初めて作り上げたのが「G.H. BASS(ジーエイチ バス)」。1936年にリリースした「ウィージャンズ」は、かのマイケル・ジャクソンが「スリラー」のMVで履いたシューズであり、本人が愛用していたことでも有名です。
1836年、メイン州ウィンストンで創業したG.H. BASS。ローファーで名を馳せたブランドですが、元々は労働者向けのワークブーツを製造していたのはご存知でしょうか。紳士の定番レザーシューズであるローファーことウィージャンズも、元々は野原で使用されるスリッパータイプのモカシンシューズが元になっているとか。
“目的にあった最高の靴”をテーマに、同ブランドが手掛ける「ヘリテージコレクション」は、アイコニックな定番モデルにコンフォータブルな履き心地をプラスした逸品揃い。大人のオトコ必見のコレクションです。
アッパー、インソール、アウトソールを一度に縫い付けるマッケイ製法で仕立てられたこちらのコインローファーは、軽量で返りのいい高い屈曲性が特徴。レザーソールをやや厚くし、インソールに立体的なクッションをあしらうことで、通気性と耐衝撃に優れた快適な履き心地を実現。光沢の美しいハイシャインレザーを採用したルックスが、艶感を与えカジュアルスタイルでも上品さを後押しします。
ニーズに応え、紳士の装いを彩るために進化続ける手腕は、レザーシューズの名門として長く愛されていることからも納得。アメトラ再加熱のファッショントレンドも相まって、今の時代にぴったりな一足です。FORZA世代の大人たちに是非履きこなして頂きたい次第。
コインローファーと同様のヘリテージコレクションにラインナップするタッセルローファー。紳士靴において珍しい装飾性を与えたタッセルは、それゆえにパーティなどドレスシーンにオススメです。厚いレザーソールによる、フィッティングの良さと高い強度も見どころ。
クラシック回帰の流れから注目を集めているワインカラーを採用したビットローファー。真鍮のホースビットと光沢あるレザーが、コーデのアク足しにもってこい。レザーソールにラバーを部分使いすることで、クラシカルな見た目はそのままに、レザーソールの難点である滑りやすさを軽減しています。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
G.H. BASS TOKYO 03-5843-0777