グレンストック五宝さんの手により 儚い靴から履く靴へ
さて、178回目は「ジョンロブ」のローファー「チェスター(CHESTER)」。ブラックスエードです。

じつはコレも旧ロゴで、あの黄色の箱に入ってるモデル。だいぶ前に清水ダイブしたものの、スエードのローファーなのにレザーソールなため、つま先痛むのがコワい。それを回避すべくヴィンテージスティールを装着してから履こうと眠らせたまま 随分と放置してしまった儚い一足です…。
しかし最近は、TWTGの石見さんや 同タイミングで紹介しているグレンストックの五宝さんなど、素敵な出逢いに恵まれ、初期の補強やプレメンテ、修理など、どうも腰が重くなりがちなプロセスでもサクッとオーダーできるようになったので、このコは五宝さんにお願いしてヴィンテージスティールを装着して頂きました。
ジョンロブには「ロペス」や「アシュレイ」など名作がありますが、「ロペス」は美しいけど当たり前すぎて面白みにかけるし、「アシュレイ」は自分の着こなしとはマッチしない…。
その点この「チェスター」は甲に飾りがない、潔いモカ縫いのエプロンフロント。つま先も程よく立っているので、VANSのスリッポンを履くような気分で合わせられる。

しかし、スエードの質もこの上ないくらい極上ですし、ステッチの美しさは言わずもがな。そして前述した通りレザーソールですから、ストリートな気分で合わせても とにかく上品に見えてしまうんですね。もういい加減イイ大人なんで ありがたいです。
ラストは初めて体験する「6000」。ローファー用の木型なんですが、ボリュームが出過ぎず、すっきりエレガントなお顔立ちです。
ブラックスエードは汎用性も高く、潔いエプロンフロントは真夏に素足でショーパンに合わせても良し、冬場にウールのパンツで合わせても良しなスーパーエリート!
ヴィンテージスティールの装着も済ませたので、これからはガシガシ履いてしっかり元を取ろうと思います。
まぁ もし傷むことがあっても六本木のグレンストックまでピューっと持って行ってリペアして頂けば、新品と見まごうほど丁寧に修理してくれるので心配はいらなそうです。

とにかく美しい佇まい!



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Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka