FASHION 僕が捨てなかった服

【サイエンスのモッズコート】20年以上の時を超えてリベンジ買いを果たす!

人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

あの頃7万だったのに、復刻したら20万超えでした…

『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛け、ファッションエディターとして活躍する山下英介さん。

膨大な数を所有してきた山下さんが、なかでも捨てられなかった服をご紹介する企画の第13回目は、サイエンスのモッズコートです。

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このコートは、2014年に買ったんですけど、ぼくの中でリベンジ買い的なアイテムのひとつ。以前紹介したダッフルコートと同じで、80〜90年代に この「サイエンス」というブランドは一世を風靡していて、元モッズだったデザイナーさんが作っているモッズコートのブランドだったんです。

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90年代にも結構売れていて、パリのマルセル ラサンス(MARCEL LASSANCE)のお得意のモッズパーカは、ココが作っていたんです。

ブランドとしてもイイ時代があったんですが、デザイナーさんが引退してしまって、作られなくなってしまいました。

ぼくも大学生の頃スゴく欲しかったんですが、当時買いそびれてしまって……。それが2014年頃に一時的に復活したんです。

ただ、当時マルセル ラサンスのもので7万くらいだったんですが、復活したものは20万……。なぜなら、コレはデザイナーさん自身が一人でミシンで縫って作っていたからなんです。

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QUILP MODE et ARTISANSというユニットが、いろいろなブランドと協業して名品を蘇らせたり、生み出したりしているようで、それによって復刻したものを運良くトゥモローランドにて買うことができました。

サイエンスというブランドについては、いまだ不明な部分が多いんですが、マルセル ラサンスの印象が強く残っていて、結構高いなぁとは思いつつも結果買うことになりました。

20年以上をかけたリベンジ買いのアイテムなので、きっと手放すことはないと思います。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka

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山下英介
ファッションエディター
大学卒業後いくつかの出版社勤務を経て、2008年からフリーのファッションエディターとして活動。ファッションディレクターとして参画していた『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛ける。背景にクラシックな文化を感じさせるものに興味を持ち、まだ知られていない世界の名品やファッション文化を伝えるべく日々精進中。1976年埼玉県生まれ。



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