最近は 本来の用途であるパジャマとして着ています。
『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛け、ファッションエディターとして活躍する山下英介さん。
膨大な数を所有してきた山下さんが、なかでも捨てられなかった服をご紹介する企画の第10回目は、シャルベのスリーピングシャツです。

一時期、ロングシャツというか、カフタンシャツにハマっていました。ハマるとそればっかりになってしまう性分で、ジョッパーズパンツにハマったら20本くらい、カフタンにハマったら10枚くらい買う感じで、このシャルべもそんな中の1枚です。
これはハバーサックで買ったものですが、シャルべはスゴく良くて、ユナイテッドアローズでもパリの本店でも買って、20枚くらいありますね。
そんな中での変わり種なんですが、この頃はウミット・ベナンに影響を受けて、このシャツの上にジャケットを着たりしていました。

今はそんな派手な格好はしませんが、7〜8年前はコレを普通に着て街を歩いていたっという、少し恥ずかしい思い出です。ちょっと変な格好を最上のイイもので着てやろうという(笑)。
この時期はサルトリアリストのスコット・シューマンがスナップしてくれたりして、海外の友人もたくさん増えたので、僕をこのイメージで覚えてくれている方も多くて、仕事する上でも結構役に立ちました。
最近は本来の用途であるパジャマとして、海外に行くときなんかに持って行って着ていますね。



Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka

山下英介
ファッションエディター
大学卒業後いくつかの出版社勤務を経て、2008年からフリーのファッションエディターとして活動。ファッションディレクターとして参画している『MEN’S Precious』を中心に、数々のカタログなども手掛ける。背景にクラシックな文化を感じさせるものに興味を持ち、まだ知られていない世界の名品やファッション文化を伝えるべく日々精進中。1976年埼玉県生まれ。