コロナ禍で服装もどんどんカジュアル化が進んでるし、スーツを着ない人も増えているけど……。やっぱり一番自分らしくいられるのは、自分の体型に合わせて仕立てたクラシックなスーツを着ている時。
昨日はミディアムグレーのスーツを着たので、今日はミディアムネイビーのスーツに白いシャツ、7cm幅のネイビーのウールタイで。カシミアの上質な素材感を活かすために、派手な色や柄を使わず、限りなく地味に、シンプルに無地でまとめるのが干場流。
18世紀終わりから19世紀初頭のイギリスに、人に振り返られない目立たない装いをしていたのにも関わらず、「ダンディズムの祖」、「元祖ダンディ」と言われた伊達男、ボーブランメルことジョージ・ブライアン・ブランメルという方がいました。派手な色や華美な装飾を否定し、奇をてらわない控え目な装いに徹したんだとか。
一方で、着こなしのために体型を維持。最高の素材を吟味しジャストフィットの仕立てにこだわり、装飾品は時計の鎖だけ。オーデコロンもつけず、その代わりシャツやクロスの白さに命をかけ、田舎の澄んだ水で洗濯させたものしか身に着けなかったそうです。
今でもロンドン市内のジャーミンストリート沿いに銅像が設置されています。一昨年、イギリスに行った時に実物を見て「おぅ、これがあの……」と感動したんですよね。そんな彼の言葉に「街を歩いていて、人からあまりジロジロと見られている時は、君の服装は凝り過ぎているのだ」というものがあります。
❶派手な洋服を着て派手に見える人。
❷派手な洋服を着ているのに地味に見える人。
❸地味な洋服を着て地味に見える人。
❹地味な洋服を着ているのに派手に見える人。
あなたはどんな人を目指しますか?
あれ? 何の話をしてたんでしたっけ? (笑)
hoshiba