ライフスタイルは十人十色。おひとりさまもおふたりさまも大いに結構ですが、結婚というゴールをめがけて不幸なひしめき合いをしている男女のなんと多いことか。
「あの人でもない」「この人は嫌だ」「でも結婚したい!」と足踏みしているうちに月日は一気に流れているのに、「運命の人がいつか現れるはず」なんて言っていませんか? 「私は普通だし、普通でいい」というあなたの恋愛が思い通りにいかないのはなぜ? そんな男女の悩みを、“女のプロ”川崎貴子がズバッと斬ります。
川崎貴子
女性に特化した人材コンサルティング会社を23年経営。2度の結婚を経験し、現在の夫は8歳年下のイケメンダンサー。二女の母。乳がんの闘病経験も持つ。経営者、結婚コンサルタント、コラムニストとして多ジャンルで活躍中。
今回の相談者は、桜田陽子さん(34歳)。「婚活は結果が出なくて辛いです」と、目を潤ませて待ち合わせ場所にやってきました。
陽子さんのスペックはこちら!
年齢:34歳
職業:IT系ベンチャー企業勤務
恋人:いない。短期で終わってしまう。
結婚暦:なし
結婚願望:ある。強め。
顔:スッと鼻筋が通った上品で知的な顔立ち。
陽子さんは、全身から知的なオーラが放射されている「仕事がデキる女性」。新卒で世界的企業に10年間勤務して知見を積んだ後、社会的な課題を解決するために、IT系のベンチャーに転職。コロナ禍でも複数のプロジェクトを回し、成功に導いています。
川崎:見た目もチャーミングだし、お話は楽しいし、まさかモテないわけじゃないわよね。
陽子:はい。比較的男性からはお声をかけていただきます。
川崎:モテるのに、恋愛が長続きせず、結婚まで至らない。その原因を今回は分析していきましょう。
陽子:はい。結婚したくて婚活しても、なかなか結果が出なくて疲れました。
川崎: 「結果」って、仕事と婚活は似ているけれど違う。もしかして、陽子さんって、自分の「こうあるべき」という未来像に、自分を当てはめて考えていない? 例えば、そこそこのレベルの大学を卒業して、ちゃんと名の通った企業に就職して、しかるべき年齢に結婚して、子どもを産む……みたいな。「私の年齢には、母親は私を産んでいた。私も頑張らなくちゃ」とか思ってない?
陽子:うっ……なんでわかるんですか? そもそも、そう考えちゃダメなんですか?
川崎:ダメー。ねえ、そもそも結婚ってどういうことだと思う?
陽子:………何でしょう。言われてみるとわかりません。
川崎:結婚は、パートナーと助け合って生きていくことなの。そのためには、さまざまなことを受け入れなくてはならない。プラスの面もあるけれど、マイナスの面も大きいの。ただ、「結婚したい」だけでは結婚できないし、そもそも自分の母親はもとより、周囲の人と比べられるものではないのよ。
陽子:おっしゃる通りです。こうして話していると、私が結婚したいのは、年齢的に一人で寂しくなってきたからかもしれません。ここのところ、誰かと一緒にいたいという気持ちが強くなってきたんです。
川崎:直近の恋人のことを教えてくれる?