ポルシェ・パナメーラの中古車相場がアゲ潮に?!
お盆休みも終り通常運転。やはり週の中日って結構だるいですよね。ましてやこの炎天下です。いつもなら生ビールで軽く癒してとか、若いお嬢様(あるいはイケメン)の匂いをクンカクンカするというワケにもいかず、少なからずストレスが溜まりますよね。
それでも四季は移ろい、9月ともなれば季節はもう秋。輸入車は基本的に次年度モデルの生産を開始します。車種によってはこのモデルサイクルに該当しない場合もありますが、年次改良がおこなわれるタイミングであることは覚えておきましょう。
さて、今回はポルシェの4ドアグランツーリスモ『New Panamera』の話題です。現行パナメーラは2016年にデビューした第2世代モデルです。で、4年を経過し今回のタイミングでマイナーチェンジを行います。
ポルシェは数度にわたりテストの模様など、プロトタイプと称しMCモデルを段階的に公開してきました。おそらく、今回の画像を最後に正式発表が行なわれると予想しますが、なんだか精悍でカッコよくなった! と感じます。
パナメーラも初代モデルからカウントすれば、新規モデルとはいえ既に10年を超える車齢です。目が慣れてきたか? と思えばその通りかもしれませんが、MCモデルはデザインをシャープな方向へブラッシュアップ。丸みがかったディテールを排し、フロントマスクは精悍に、リアは911な感じで印象がかなり変わります。
新型パナメーラのパワースペック、日本への導入時期などの詳細なデータは今後発表されますが、MCモデル最大のニュースは、スポーツカー開発の聖地と呼ばれる独ニュルブルクリンク北コースで7分29.81秒のレコードタイムをたたき出したこと(この模様は公式YouTubeチャンネルでご覧になれます)。
ちなみに、従来の記録はメルセデスAMG GT 63 Sが2018年に出した7分30.11秒。よって、エグゼクティブカークラスのレコードタイムを新型パナメーラが更新したことになります。
ポルシェファンには朗報でしょうが、ワタシの興味はレコードホルダーという存在価値より、発売中のモデルがモテ車になると中古車相場が“現状維持からアゲ潮”になることです。相対評価はともかく、“価格以上の価値がある”と思う人が増えれば、狙っている方々のお財布を直撃しますからね。
時は遡り2009年。初代パナメーラに乗ったワタシの評価は「ボテッとしていてデザインはもう一声だけど、コレってアリでしょ」というもの。以来11年、中古車候補として遠目で見守ってまいりました。
不謹慎を承知でいえば、コロナ禍での自動車購入は不幸中の幸いという面もあり、余裕があれば新車を含め買い替えの好機です。皆さんもじっくり研究してみてください。
Text:Seiichi Norishige