毎日履くからこそ、プライスと品質に妥協したくない!
第277回は、ジャラン スリウァヤのシューズです。

高級な物では気兼ねするし、ロープライスでは質が難点、なんてことはよくある話。
だからこそ、クオリティとプライスの一挙両得なコスパアイテムを探すのは当然でしょう。ことビジネスマンなら革靴がその好例。毎日履くものだし、外回りで長時間履き続けますもんね。そんなビジネスマンのわがままを叶えてくれるのが、「ジャラン スリウァヤ」です。
創業は1919年。軍事用のミリタリーブーツを製作していたインドネシアの職人が、靴の聖地で知られるノーサンプトンで修行し本格革靴ブランドへ昇華。日本に渡ってきたのは息子に引き継がれてからの2003年。希少なハンドソーンウェルテッド製法を用いた、安価な価格設定で人気を博しています。中でも日本人の足形に合わせた木型「11120」を採用した、内羽根式のストレートチップは鉄板中の鉄板。
生産効率の観点から機械で行われることが多いグッドイヤーウェルテッド製法。これを敢えてすくい縫いによるハンドメイドで施すことで、インソールに厚みのあるレザーを使用可能に。このレザーが経年変化によって自身の足形にフィットしていくというわけ。
アッパーの素材は高品質がウリの仏製カーフレザー。アウトソールにはグリップに優れた「ダイナイト」を合わせ、履き心地も歩行のしやすさも抜群。そして忘れてはならないのが、ハンドメイド、上質素材、機能性の三拍子を揃えながらも3万円台で購入ができるということ。
長く愛用できるのはもちろん、シンプルでシャープなルックスはカジュアルスタイルにもよく似合う。もはやレザーシューズに求めていたもの全部盛りです! 正直言って、このコスパはジャラン スリウァヤにしかできません。フレッシュマンのファーストビジネスシューズとしても人気な点から見ても、年齢もキャリアも関係なし。最強コスパシューズと言うに相応しい逸品です。

「11120」と並ぶ定番ラスト「EDWARD」は、程良く丸みのあるエッグトゥが特徴。ミニマルな外羽根式プレーントゥは、冠婚葬祭からオフスタイルもこなせる万能選手です。上品なカーフレザーの光沢が、コーデ問わずに大人らしい上品さを楽しませます。

スエードアッパーにスムースレザーのパイピングを施したコインローファーは、数量限定・店舗限定モデル。通気性に優れ足馴染みの良いレザーソールをあしらった、ラグジュアリーな佇まいが見どころです。深い色から派手色まで幅広いソックスと好相性なのも、実に魅力的ですよ。

3万円(税抜)/ジャラン スリウァヤ(GMT)



Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
GMT 03-5453-0033
http://www.jalansriwijaya.com