フォーマルもカジュアルも程よい色気をプラスします
第276回は、アンダーソンズのベルトです。
軽装になる夏のファッションは、小物使いが重要になってきます。しかし、アクセのジャラづけはちょっとヤンチャすぎ、シンプルかつ大人の色気を醸し出せるのがFORZA世代には相応しいかと。そこで注目したいのは腰回り、つまりベルトです。何かと手を抜きがちなアイテムだけに、ここをしっかりこだわれば目を引くのは間違いありません。で、オススメしたいのがイタリアの老舗ベルトブランド「アンダーソンズ」です。
古くからベルトや靴などの革製品で栄えていた、イタリア北部のパルマ。アンダーソンズの創業者カルロ・ヴァレンティは、このパルマで修行と研鑽を重ね1966年に設立。英国クラシックをベースに、イタリアらしい艶っぽさをプラスしたモノ作りが特徴です。
生産は全て自社工場で行うというこだわりも後押しして、アンダーソンズのベルトは世界的に評価され、高級ブランドのベルトを手掛けるまでに躍進、以来長く紳士達に愛されてきました。そんな同ブランドの職人業を象徴する鉄板定番が、こちらのカーフレザーベルトです。
帯とベルトループ裏まで、全てをレザー仕様にすることで耐久性を向上。カーフレザーの美しい光沢が腰元で高級感を匂わせ、コバの仕上げと色付けは熟練の職人によるハンドメイドです。色を入れてから乾燥までを常温で行うことで色が深部まで定着するため、長く使っても色落ちしにくいのもポイント。3cm幅のシャープな佇まいは、ドレスシーンだけでなくカジュアルコーデさえモダンにアップデートしてくれます。
オン・オフスタイルに色気をプラスする大人のアクセサリーとして、FORZA世代の皆様には是非とも押さえて頂きたいアイテムであります。
ゴムを編み込んだストレッチメッシュベルト。ツク棒を自由な位置に通すことができるので、ちょっと太って体型が変わった、なんて時に買い替える必要もなくサイズ調整も楽ちん。剣先を長くとって腰からベルトを垂らす、今どきな洒落感の演出にもオススメです。
今季の新作は、ロックスタイルに欠かせないウエスタンベルト。ヌバックレザーにヴィンテージ感のあるバックルが、実に男らしい。深いブラウンとブラックマットの真鍮が相まって、ブランド特有の艶感をしっかりと残しているのも見どころです。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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