20年ぶりの"再買い"。今回はきっと愛用品になる…
さて、176回目は「ユッタ ニューマン(JUTTA NEUMANN)」のサンダル「アリス」です。
以前も書きましたが、じつは この「アリス」、20年前くらいに履いていました。
その当時は ストラップが硬いタイプのラティゴ レザー(Latigo Leather)で、あまり快適さは得られず、「エルメス」というモデルに浮気。それからは靴下を脱ぎ捨て、サンダルをつっかける季節がやってくるたび、そちらを愛用していたんです。
その後、業界内の一部に愛好家はいたものの、あまり話題にはなっていなかったんですが………、ビームスが展開するニューヨーク・ブルックリン発のセレクトショップ「ピルグリム サーフ+サプライ」が実施したカスタム イベントなどを機に 数年前から人気が再燃。あちこちで 再び見かけるようになりました。
ドイツ生まれの女性デザイナーであるユッタ・ニューマンが ニューヨーク・イーストヴィレッジの工房にてハンドメイドで作り上げるレザーサンダルは、履き続けるほどに足に馴染み、レザーから作りに至るまで とにかくクオリティが高い!
ホニャララ界のロールスロイスなんて呼ばれているアイテムが世に氾濫している気がしますが、その先駆けは 恐らくユッタ。「サンダル界のロールスロイス」と呼ばれ続けています。
靴への関心が ズバ抜けて進んでいるドイツ人が作ってるだけあって、ソールは土踏まず部分が膨らんだアーチサポートを形成しており、足にぴったりとフィット。モデルによりますが、ビルケンシュトックのアウトソールが貼られているので メチャクチャ履き心地がイイんです。
ただ、ハードルになるのは その価格……。僕が買った頃は3万円台だったんですが、現在は5万超え。ワォっ! おいそれとは買えません。
ところが、取扱店舗が増えたこと、その高額さが故の利点っていうのも生まれておりまして。売れ残って、セールで投げ売りなんて事態が発生しちゃうワケです。
そこで出逢っちゃって清水ダイブしちゃったのが 今回の「アリス」。写真で伝わるかは微妙ですが、ストラップのレザーは ふにゃふにゃ。僕がかつて履いていたのとは 完全に別物です。
これからの夏は「エルメス」と「アリス」、文字通り"二足のわらじ"になるんですが、両立できない掛け持ちにならないよう気をつけないとな……。
他にもサンダルいっぱいあるし。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka