「あざとさ」を武器にするのは、惚れた男の前でだけ
盛夏の候、日本全国のダンナ様 ご機嫌いかがでしょうか。今宵も恋多きJAZZシンガー「ぺぺ」より、ちょっと元気の出るコラムをお届けします。
さて、今回のイケナイ読者様からのご相談は、「僕の彼女、あざとくて何が悪いの?」という34歳の男性。ダンナ!さっそくお便り拝見いたしましょう。
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僕の彼女は会社の同僚で、美人で仕事が出来る完璧な女性です。
しかし、女性社員からの評判は悪く、他の男性社員に媚を売って「あざとい女」と言われています。
僕的にはあざとくて悪いの?という感じです。
ただのヒガミでしょうか。
課金兵さん IT関連(34)
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近年、巷を騒がせているあざとい女子達。「あざとい」とは、広辞苑によれば「思慮が浅い。小利口である」「押しが強く、やり方が露骨で、抜け目がない」と定義され、言葉だけとると、あまり良いイメージでは無さそうですね。
結論から申し上げると、あざとさは女の自己防衛本能だと思います。心理学でいう「ベビーシェマ」効果と同様、赤ちゃんは自分を育ててくれる大人を惹きつけるために、「可愛さと未熟さ」という武器を身につけて生まれて来るのです。
ですから、あざといと謂われる女子達は、男性陣からは「甘えられて悪い気はしない」と意外にも歓迎される一方で、裏の嗅覚がはたらく女性陣からは、「見え透いた策で吐き気がする」「裏側の怖さしかない」と非難が殺到するのですね。
また、男性を翻弄する言葉に「手のひらの上で転がす」という言葉があります。こちらは、黒幕が表に出ないところが味噌です。さらに、掌の上で転がっている男性も、居心地の良さを感じることが良い塩梅なのです。
女性は、「私を好きな男」が好き
男性は、「皆が好きな女」が好き
男性は皆が好きな女が「俺だけには特別」という部分を大事にする傾向があります。世にも奇妙なあざとい女子達は、大衆の前で芸当を披露するのではなく、惚れた男の前だけで「あざとさ」を上手にお使いになられてはいかがでしょうか。
【お答え】
惚れた男の前にだけ、「あざとさ」を上手にお使いになってください。
さて、今回ご紹介するナンバーは、『Easy Living』です。
「俺は女の尻に敷かれているけど、居心地良くて最高だ!」と唄われるナンバー。潔くこんな風に言える男性ほど、素直で男らしいなと思います。人生に疲れた時こそ、ジャズに身を寄せて頂けますと幸いです。
では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。
■おすすめのJAZZソング
Dinah Washingtonの歌声に気&絶!
【一部 超訳】
君から見たら 僕は愚か者だろう
でも意外と楽しいんだよ
「女の尻に敷かれている」と
誰かに言われるかもしれないけど
それって素敵なことだと思う
みんな 全然分かってないよ
君のために人生を捧げて生きる
幸せな生き方だろう
君に愛され、君を愛する
人生に僕と君しかいないみたいに
Photo:Yoshihiro Kamiya,Getty Images
Text:RIKAPEPE
Illustration:Eri Sakai