FASHION ― ユキサイクロペディア2020 ユキちゃんの衣食住おべんきょう帖

神奈川・梶が谷「めだか荘」──ドレスを極める(前編) 赤峰幸生がセレクトした、ヴィンテージ生地の宝石箱や~!

2020.7.29 2020.7.29
2020.7.29

「ドクトル赤峰のファッション哲学とスタイルはよく分かったが、ドクトルを形成している“栄養分”を知りたい」──という声に応える赤峰幸生の衣食住に迫る連載、第4回は、おなじみ梶が谷の「めだか荘」です。

7月7日から15日間にわたって開催された「British Vintage Fabrics Trunk Show」も大好評のうちに終了しましたが、「とにかくすごいヴィンテージ生地が揃ったから、一度見に来てほしい」というドクトルのリクエストで取材すると、まさに「ヴィンテージ生地の宝石箱や~!」状態。この連載のファンの皆さんに特典をいただいたので、詳しくは下部の【INFORMATION】へ!

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スーツを着る男たちが、オーダーメイドへ移行していく本当の理由

──今、スーツやジャケットをオーダーして、秋冬シーズンに着るには、一番良い時期ですね。

赤峰 そう。スーツ好きの方はもう秋冬物の準備を始めている頃かと思います。特に今年はコロナ禍での自粛期間中にワードローブの見直しや断捨離をした方が多くて、「British Vintage Fabrics Trunk Show」でも、スーツを一新したいという方がいました。

──それ、分かります。ずっと袖を通していなかったスーツやジャケットを改めて着てみると、「何かが違う」と身体が違和感を感じます。「タンスの肥やし」とはよく言ったものですね。自分も、塩漬けしていた服をいろいろ処分しました。

赤峰 ジャケットのシルエットや着心地、ラペル幅、ゴージラインやボタンの間隔、肩の作りや、パンツの股上、シルエットなど、どうしても流行の影響を受けていますからね。着てみると、身体が「古い」と思ってしまう。

──赤峰さんのように、「20年着てやっと身体に馴染んできた」という服を持っていないことを痛感します。

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長くおしゃれを楽しめる「赤峰スタイル」は、着こなしの真髄だ

赤峰 めだか荘にスーツやコートを作りに来る方は、生地に興味があって、知識もお持ちです。「自分のサイズにフィットしたスーツを仕立てたい」というのは当たり前のことで、さらに生地にもこだわるから、街にあるテーラーや仕立て屋では物足りない。

──そうなると、雑誌などで既製服の情報を得ることにも興味が薄れますね。

赤峰 そうなんですよ。とにかく、「自分の目で納得できる好きな生地を選んで、思い通りに作りたい」となるので、まず生地が重要になります。

──なるほど。既製の生地や既製のカタチでは物足りなくなるという、まさにディープスロートのような深みに(笑)ハマっていくわけですね。

赤峰 それと、お客様の声を聞いていると、「文化としてのイタリアは好きだが、近年の機能性を追求したイタリアの生地は好きではない」という方も多く、フォックスブラザーズを筆頭にした英国製のオーセンティックな生地がとても好まれています。

──なんだか、一周すると保守本流に戻るみたいな、いろんな物事とリンクするような話ですね。

赤峰 とにかく、めだか荘に来るお客様は、政府や都知事のような行き当たりばったり(笑)ではなく、ちゃんと先を見据えているんだね。長く着られることが結局、得になるし、エコになるし、クローゼットも占領しないし、おしゃれを楽しめる。

──まさに、「赤峰スタイル」そのものです。

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英国の本流と唸らせる、貴重なヴィンテージファブリックたち

赤峰 今回の「British Vintage Fabrics Trunk Show」は、めだか荘の1階に生地を並べているので、分かりやすいでしょ。

──小さな生地見本ではなく、貴重な生地がドンと置かれていて、身体に当てられるので、出来上がりのイメージがしやすいですね。

赤峰 ここにあるだいたいの生地が、スーツ一着分しかない貴重なものですが、特に素晴らしいのは、「ZENITH(ゼニス)」のカシミヤ×ミンク。ヘリンボーンに対してストライプの入り方が絶妙で、今ではもう織れません。

──カシミヤ×ミンクというのは凄いですね。見たことありません。

赤峰 これは英国生地の聖地・ハダースフィールドに工場を持つ織元(ミル)で、今はなき「Josiah France(ジョサイア・フランス)」のもので、やはり格が違います。この最古参の英国ミルブランド「MOXON(モクソン)」の生地も良い味を出してますよ。

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指で指しているのは「Josiah France(ジョサイア・フランス)」の生地
40~50年代の英国生地の魅力は、「スローなブギがいいね」

──赤峰さんはよく、「良い生地を触ると手が喜ぶ」と言いますが、どこが違うんですか。

赤峰 こういうヴィンテージの生地は、今のマーケットにほぼゼロという稀少性はもちろん、デッドストックとして寝ていた時間に熟成されて、いい感じに生地から脂が落ちているので、素材本来の持ち味をしっかり感じることができる。ワインと同じだね。

──なるほど、ワインですか。それと今と昔では織機も違いますよね。

赤峰 一番違うのは、緯糸(ヨコ糸)を入れるスピードで、40~50年代の英国生地を織っていたションヘル織機は1分間に90回転ほどですが、今の織機は300~340回転ほどで織るので、空気を含んだ膨らみが違う。目がしっかり詰まった生地感は、時間をかけて低速織機で織り上げたからこそです。

──ヴィンテージ生地は、「味」が落ち着いているわけですね。

赤峰 そう。「スローなブギがいいね」ですよ(笑)。ごく初期の英国服地マーチャント(商社)の一つといわれる「WAIN SHIELL(ウェインシール)」は、シャークスキンが絶品。他にも「Dormeuil(ドーメル)」のスポーテックスのオリジナルや、「Taylor&Lodge(テイラー&ロッジ)」のコート用生地なども揃えています。

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「WAIN SHIELL(ウェインシール)」の生地

──まさに、マーケットには滅多に出ない「ヴィンテージ生地の宝石箱」ですね。

赤峰 だけど、どれも一着分しかないので、「AKAMINE Royal Line」で40年代をイメージした赤峰オリジナルの生地を作りました。表がエジプト綿で、裏がシルク100%のキャバリーツイルや、自分がよく着ているウインターホワイトやベージュ、サックスのコーデュロイなどもお選びいただけます。

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「AKAMINE Royal Line」のオリジナルコーデュロイ生地

──赤峰オリジナル生地も、めだか荘でしかオーダーできないので貴重です。

赤峰 オーダーではさらに、シャツ、靴下、ネクタイ、靴まで、“赤峰流極意”をお伝えしますから、「スーツを作って終わり」ではありません。

──前に赤峰さんに言ったことがあるんですが、「AKAMINE Royal Line」でダッフルコートを作りたいんですよね~。

赤峰 そうだったね。今、ダッフル用の良い生地がありますよ!(次回へ続く)

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身を乗り出して、色合わせを教授するドクトル

<INFORMATION>
British Vintage Fabrics Trunk Show特別延長!

7月22日に終了した「British Vintage Fabrics Trunk Show」ですが、赤峰さんのご厚意で、「FORZA STYLEのユキサイクロペディアを見た」とお伝えいただくと、特別にご招待いたします。

会場は、梶が谷・めだか荘(〒213-0013 神奈川県川崎市高津区末長2-36-16)で、ご都合のよろしい日と時間(10:30~12:00,13:30~15:00,16:00~17:30)をお選びいただき、e-mail(info@incontro.jp)、または、お電話(044-871-5330)にて、インコントロ(担当:高原・鈴木)までご連絡ください。

メンズ展開アイテム:スーツ、ジャケット&ブレザー、トラウザース、コート、シャツ、ネクタイ、ホーズ
レディース展開アイテム:スーツ、ジャケット&ブレザー、トラウザース、コート、スカート

※特別ご招待の当日は新型ウイルスの感染・拡散防止に全力で努めてまいります。ご理解ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

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好きな人ほど目が釘付けになる、ヴィンテージ生地の宝石箱!

梶が谷「めだか荘」
川崎市高津区末長2-36-16
※株式会社インコントロは、8月8日(土)~8月16日(日)を夏季休暇のためお休みとさせていただきます。

【FORZAメンバーシップ@YouTube ご案内!】

もっとユキちゃんにファッションを教わりたい! という熱い声にお応えして、「ユキちゃんのひとりごと」などを楽しめる会員様限定の動画コンテンツをお届け!

チャットやコメントで使えるオリジナル絵文字も4種類ご用意。リアルタイム視聴やコメントなどで、思う存分に目立っちゃってください。

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※遷移先で「メンバーになる」が表示されない場合は、PCでアクセスしてみてください。
※「メンバーになる」とは? → コチラをご参照ください

Photo:Riki Kashiwabara
Text:Makoto Kajii

Author profile

梶井 誠
梶井 誠
Kajii Makoto

今はなき講談社のメンズファッション雑誌『Checkmate(チェックメイト)』編集部のファッション班を経てフリーランス。セレクトショップのカタログやメンズ雑誌のファッションページの取材・原稿を担当。SKE48箱推し、フィロのス・奥津マリリ推し、ジュビロ磐田サポーター。1961年福井県出身。©Seo Hiroshi

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