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イタリアが生んだスーパーカー。男のロマン溢れる「ダラーラ」を走らせろ!

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ウルトラ級レアなスーパーカーはビスポークを愛する紳士の相棒!

ちょっと変わったクルマに乗りました。というか、滅多に触れることのできないモデルです。その名は、ダラーラ・ストラダーレ。ダラーラ・アルトモビリというカーメーカーのプロダクトです。

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この会社はいわゆるレーシングコンストラクター。F3のシャーシを設計したり、F1チームと提携してマシンの設計をしたりしていました……。

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という話はそれほど珍しくありませんかもしれませんが、実力は十二分であることは確かです。で、すごいのは創業者であるジャンパオロ・ダラーラという人。なんとフェラーリやランボルギーニで設計を担当していたんです。で、独立して会社を起こす。そして、ここからがさらにすごい。自分の81歳の誕生日のお祝いにこのオリジナルのスーパーカーをつくってしまったんですから。まぁ、自動車をつくる業界において、それはまさに男のロマンでしょうね。うらやましい限りです。

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特徴は複合材とカーボンファイバーをふんだんに使ったシャーシとボディ。基本骨格は前回お伝えしたアルファロメオ4Cと同じようなカーボン製バスタブとなります。ですが、こちらはまんまレーシングカーのように設計されているので、車両重量はさらに軽くなります。乾燥重量855kgはトールワゴンの軽自動車クラスですね。いやはやお見事。

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また、そう言ったノウハウで出来ているので、エアロダイナミクス、いわゆる空力も長けています。前から来る風をうまくコントロールして車体を路面に押し付けるんです。そう、ダウンフォースってやつ。それが大きくないとクルマが浮き上がって飛んでいってしまいますから。

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エンジンは2.3リッター直4ターボを搭載します。フォード製のエコブーストです。それをボッシュと共同開発した電子制御システムでマックスパワー400hp以上まで絞り上げました。エンジンを他から持ってきて専用チューニングする手法は、ロータスなんかにも見受けられます。レーシングコンストラクターを長年してきた会社はその傾向が強いようです。クルマを速く思い通りに走らせるのに大切なのは、やはりシャーシなんですね。

前置きが長くなりましたが、そんなダラーラ・ストラダーレを走らせました。場所は千葉のサーキット。クルマ好きにはたまらない経験です。

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ドライバーズシートに座れば、そこはレーシングカーのコクピットのようでした。シートベルトでシートに身体をくくりつけ、スイッチだらけのステアリング、レーシーなデジタル表示のメーターと正対します。そして第一コーナーへゴー!

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まず驚いたのは、扱いやすいということ。試乗したのはマニュアルではなく、パドルシフト付きのシングルクラッチ式ギアボックスということもあり、スムーズに操作が出来ます。なので冷静にひとつひとつのギアの領域を確かめながら走らせるのは容易でした。そして、次に乗り心地が良いことに気づきました。タイトコーナー内側のゼブラに前輪が乗り上げても「ダンッ!」という下からの衝撃はなく、スッとこなして行きます。ブレーキもいいです。一般的なレーシングカーにあるようないきなりストッピングパワーが発生するのではなく、踏みしろがいくらかありそこからガツンで効いてきます。きっとこの辺は公道を走ることを意識したセッティングなのでしょう。なんたって名前がイタリア語の道を意味する“ストラダーレ”ですから。

なんて感じのダラーラ・ストラダーレはまさに、成熟したカーガイのおもちゃのようでした。じつに楽しく、走らせていると晴々した気分になります。2000万円を余裕で超えますが、おもちゃ的ですね。それに羽を付けたり窓を付けたり、屋根を付けたりとビスポークも自由。自分好みに仕上げられます。いやはや世界は広い。こんなクルマがまだまだあったなんて驚きです。



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