派手すぎないグルカタイプが、大人にちょうどいいんです
第262回目は、シャカのサンダルです。
ダッドスニーカーをはじめロゴモノやMA-1など、「90年代」がトレンドキーワードになって久しいですが、同じく当時ブームだったのがアウトドア。特にウェビングテープを配したスポーツサンダルは、当時爆発的人気でしたよね。中でもサンダルブランド「シャカ」の人気は圧倒的で、この名前を聞いて懐かしいと思う方も多いはず。そんな同ブランドが今、アウトドア・スポーティ人気に伴って再注目されているのをご存知でしょうか?
90年代に南アフリカで誕生したシャカは、当時のアウトドアブームを追い風に一斉を風靡しました。しかしブーム衰退とともに人気も低迷し、2000年代前半にブランド自体が消滅。以降は古着市場で出回るだけの知る人ぞ知るブランドだったのですが、2013年に復刻し、昨今の90年代リバイバルも後押しして人気上昇中。栄枯盛衰を経験した今では、知っている人には懐かしく若者には新しいブランドとして、洒落者達の間で支持されているのです。
シャカを代表するモデルと言えば、定番の「ハイカー」。当時のアーカイブをベースに、クッション性やグリップ力、フィット感といった機能性は、現代的にアップデートし抜群の履き心地が特徴。本気のアクティブシーンでも活躍する、水陸両用かつ耐久性に優れたソールも見どころに。とは言え、ルックスはソックスオンでもサマになるグルカサンダルタイプ、普段使いでも大人らしいこなれ感を楽しませます。
なんといっても夏ですからね。涼感と洒落感のあるサンダルは、夏のお洒落においてスニーカーに勝るとも劣らない存在。季節感とトレンド両方を大人っぽく取り入れるなら、FORZA世代のツボを刺激するシャカの鉄板サンダルは、オススメです。
ハイカーと同じく当時の定番をアップデートさせた「ネオバンジー」は、ストラップ裏に防水性とクッション性に優れたネオプレン素材を採用。着脱しやすいプラスチックパーツを配したテープ留めに、ネオプレンのフィッティングの良さも相まって、履き心地抜群です。
着脱容易なスリッパータイプは、気軽さゆえのホールド感に欠けるのが難点。この「チルアウト」はテープ調整ができるので、ヒールストラップがなくても安定したフィット感が。アッパーに配したネオプレン生地と軽量なクッションソールが歩行時の負担を軽減してくれます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ブルームーンカンパニー 03-3499-2231
http://shaka-jp.com/