単に細いだけじゃない、計算されたシルエットが絶妙です
第259回は、アクネ ストゥディオズのデニムです。
スキニーシルエットのデニムは、ある種の諸刃の剣。脚長効果が得られる一方で、パンツ選びによっては窮屈な印象を与え野暮ったく見えてしまうことも。ポイントは膝下がストンと落ちるシルエットバランス。そこでオススメしたいのが、「アクネ ストゥディオズ」の鉄板スリムフィットデニムです。
スウェーデンのストックホルムで創業されたアクネ ストゥディオズの始まりは、何を隠そうデニム。構築的でミニマルなデザインをベースとしたコレクションを展開し、その絶妙なシルエットバランスは多くのアイテムに反映され、今ではトータルウェアブランドとして感度の高いファッショニスタの注目を集めています。
そんな同ブランドのデニムの中でも、一番人気はこちらの定番モデル「Max」です。腿からテーパードをかけ、膝下からは真っ直ぐに落ちる仕様のスリムストレートシルエット。腰回りをすっきりと見せるローライズも相まって、モードで上品な穿き姿を演出してくれます。程良いストレッチ性がノンストレスな穿き心地を提供し、随所に施されたタバコカラーのステッチはさり気ないアクセントに。
計算された好バランスのスリムフィットデニムは、スキニーよりも美しくスタイリッシュなシルエットを楽しませます。テーラードジャケットとも合う深い色味で、細すぎないから革靴やスニーカーとも好相性。一本持っておけば幅広く活躍する、この上ない美脚デニムです。
定番のベーシックなセットアップは、ウールとモヘアの混紡生地を採用したスリムフィット型。アンコン仕立てのジャケットに、トラウザーズは緩くテーパードをかけ、モダンなシルエットが実に上品。ウエストゴム仕様なのでコンフォータブルな着心地も見どころです。
アメリカのアーバンスポーティをベースにした「Rock Away」。4.5cmの高いソールによる縦型のボリューム感が、ボテっとしない上に脚長効果もあるダッドスニーカーに昇華しています。内側に配したヒールタブとパッド入りタンが、心地よいフィット感も魅力の一つ。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
アクネ ストゥディオズ アオヤマ
03-6418-9923