カウンターキッチンで目指すのは長年の夢の実現
インテリアの連投、失礼します! 最近は外出自粛生活を続けていたこともあり、皆さんもこれまで以上に家の中のものが気になっていると思うんですよ。
かくいう僕も、どうしたらもっと快適な住まいを実現できるのか、ここのところずっと妄想に浸っています。それでも引っ越し以来、家具の類はコツコツと買い揃えてようやく骨格が固まってきました。
今のマンションに決めた理由のひとつが、広々としたカウンターキッチン付きだったこと。ゲストが来たときに自分がキッチンに立って、慣れた手さばきで料理を振る舞うなんて最高じゃないですか。
「ちょっと、そこに座っていて」とか言いながら、プロセッコをサーヴして、ナッツとプロシュートをつまんでもらっている間に、スカンピのパスタや タコのラグーソースのパスタをパパッとつくってしまうとか……(ウットリ)。妄想どんだけ〜!!
カウンター越しに「あり合わせで悪いんだけど……」と出されたりしたら、僕だったら絶対に気絶してしますね(笑)。そんな長年、抱き続けていた夢を実現させるための空間づくりを模索していたところ、hhstyle.com 青山本店で見つけたのが イタリアの家具ブランド、lapalma(ラパルマ)のカウンタースツール「LEM」でした。
こちらはデザインの祭典ミラノ・サローネで発表され、世界的に評価を得ているモダンチェアの名品。ロンドン在住の安積伸&朋子によるデザインユニットAZUMIが手がけた作品で、日本でも2001年グッドデザイン賞を受賞しています。
最大の特徴は、シートとフットレストが同一のフレームで構成されていること。そのおかげで座面の高さとともに、脚のせの位置も高さ調整できるんです。座面はオーク、ウォールナット、レザーなど多彩な素材を揃えていますが、僕はマンションの室内のテイストに合わせてオークを2脚購入しました。
こういう高さのあるスツールは座りにくいと思うかもしれませんが、これは 長時間座っていても案外疲れないんですよ。撮影の小道具としても使えるし、カウンターで読書するのにもちょうどいい。
あと足りないのは、僕の料理の腕前だけでしょうか。外出を極力控えていることもあり、最近の食事は ほとんど自炊。その間に、料理のレパートリーを増やして、ここぞというときの一皿を豪速球にすべく磨きをかけ、来るべき日に備えておこうと思います。
いまは長年の夢の実現を目指して、料理するたびに仮想の相手に「おまたせ」とか言いながらカウンターにサーヴして、キッチンの外に出ては自分で食べる日々。
そんなホストとゲストを交互にこなす、一人二役の地道な練習を積み重ねて、腕が上がったあかつきにはFORZA STYLEで真っ先にそれを披露しようと思います。ぜひ楽しみにしていてください!
Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:Toshiaki Ishii
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干場義雅が愛する
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