あなたの○○見せてください
男は歳をとっていく。
現実という日々を過ごす中で、若いころのように夢や願望に熱を入れる回数がどんどんと減っていく。
人は歩みを止めたときに、そして挑戦をあきらめたときに、年老いていくのだと思います。
そういったのはアントニオ猪木だったか。
みなさま、お疲れ様です。
中年A、オギ山です。さて、今回からはじまりました「あなたのクルマ見せてください～男とクルマと人生と～」をひとつよろしくお願いします。
かつて週刊宝石の名物企画だった「あなたの⚪️⚪️見せてください」は、小学生だったオギーには衝撃的だった。あなたの大事な⚪️⚪️をそうも容易く見せていいものか、と。ギャラありきの仕込みだったのでは？ とスレた考えを若かりし単細胞オギーが抱く余地もなく。
んで、まー、当「あなたのクルマ見せてください」とは、どんな企画かと申しますと、そのまんま、あなたのクルマを見せていただくというもの。
でもね、単にクルマ自慢に終始しない。
なぜその男は、このクルマを選んだのか。男の言葉の端々に、男の人生が見えてくるのではないかな〜。なんて、思ったわけでして。
クルマを見せるのは⚪️⚪️を見せるよりは恥ずかしくないでしょ？
吉と出るか凶と出るかは、蓋を開けてみないとわかりません。でも、クルマを愛する男の生き様にはタメになる何かが必ず潜んでいるはずだ！
なぜ男はエキシージを２台も乗り継いだのか？
栄えある第一回のゲストは、老舗アメリカン・アウトドアブランドのマーケティングを担う鈴 琢磨さん。鈴さんとオギーの出会いはかれこれ15年ほど前になろうか。
出会った当時、広告エージェンシーや英国の老舗ファッションブランドのマーケティングやプレスなどをしていた鈴さんは、アウディの初代ＴＴ、マニュアル仕様に乗られていたことを思い出す。
それからしばらくお会いしていなかったのだが、数年前に第三世代のロータス・エキシージというスパルタンなクルマに乗り換えたことをSNSで知った。オギーもかつて第二世代のエリーゼ、なかでもレーシーな111Rというモデルに乗っていた。
コロナ禍のさなか、中古車屋取材ができない。でも、クルマ取材はやりたいのが心情。ふと、鈴さんのことを思い出し、連絡をしてみた。
開口一番「あなたのクルマ見せてください」。鈴さん、即承諾。
待ち合わせ場所に野太いV６サウンドがこだまする。まさに地を這うようにして現れたピッカピカのロータス・エキシージ。「あれ、でもなんだかSNSで見たのとは違う!?ような」。
鈴さんに訊くと、エキシージSから数ヵ月前に新車のエキシージ スポーツ410に乗り換えたのだと言う。世にも不思議な男がオギーの眼前にいることに、口元が自然と緩む。そんな男が大好きだ。敬愛してやまないんだゾ。
このクルマの魅力は走って、走って、走り抜いてこそよくわかると鈴さん。とくに、同じくエキシージ乗りのご友人と数百キロにおよぶロードトリップに出かけると、それがよくわかるらしい。延々と二台で峠を走る。投宿するまで友人とはほとんど口をきかない。なんて男らしいんだろう。
ナイス変態！ 拍手喝采‼︎ スタンディング＆オベーション‼︎‼︎
そうはいっても、1000万円オーバーのクルマである。「住宅ローンほどの金額を毎月払っている」という鈴さん。「でも、これがないと人生つまらない」とも続ける。鈴さんにとってクルマとは、人生に欠かせないものだと締める。この言葉に賛成の人、素直に手をあげましょう。
もちろん、「わかる、わかる」と膝を打つのは容易いが、実践することは難しい。そんな鈴さんが駆るエキシージの助手席に乗せていただき、サングラス、マスク、ネイビーのトップスというペアルックな怪しいおじさんふたりでプチドライブへ！ V６のシビれるサウンドは下記動画でチェックしてみておくんなまし。
さあ、次回はあなたのクルマを見せてもらいます！ 突然、SNSのDMしちゃいますから、ひとつよろしくお願い申し上げ奉りますで候。誰がソウロウやね〜んって、バカね。うん、バカだよ。
了。
【急募】
「あなたのクルマ見せてください」では、愛車を取材させてくれる方を探しています。自薦他薦問わず。気になる方はこちらまで。
Video/Text：Takashi Ogiyama
Video Edit : Kabuto Ueda
