
「Bell & Ross(ベルアンドロス)」の腕時計を購入したのは約16年くらい前。『OCEANS』編集部在籍時に購入しました。ラルフ ローレンのシーズンカタログが大好きで、ずっとコレクションしていたのですが……。かなり前にスキーを意識したようなアウトドアスタイルにこの時計をスタイリングしていたんです。ラルフ ローレンが時計業界に進出する以前ですから、かなり前の話になります。それを見て以来、ずっと欲しくて……。
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まず、ストーリーがいいんです。航空機や宇宙船に搭載する機器の設計者や専門家たちが集まって、プロフェッショナルたちが使用するにふさわしいプロジェクトチームが結成された、というのがこのブランドの始まりです。それをスイスの時計製造の伝統に則りながら、過酷な環境に挑む人たちの要求に応えるための研究を重ねたといいます。それが、今じゃあ宇宙飛行士はもとより、パイロットやダイバー、地雷除去の専門家などにとって、任務追行のために欠かせない必需品となっているんです。
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男って、オーバースペックであっても、タフなものに憧れるところがありませんか? 僕はもともと軍ものが好きだったので、この手の腕時計には目がないんです。これは「BR01-94」というアヴィエーションモデル。この時計をつくるにあたって、コンセプターたちは視認性と正確性の代表的な計器である航空機の計器からインスピレーションを得たんだそうです。そして、パイロットはもちろん、時計コレクターからもベル&ロスの象徴的なアイテムとなりました。
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素材は、ステンレスにCFBというPVD加工を施しています。ステンレスにブラックのコーティングをしているので、使い込むほど、中のステンレスが徐々に見えてきて、まるで本当の戦闘機のコックピットの計器のような味わいが出るのが魅力。ケース径は46mmとかなり大き目。自動巻クロノグラフムーブメントを搭載していて、無反射コーティングサファイアガラス使用。交換用ベルクロ式ストラップも付属されています。
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僕にとってベル&ロスの腕時計は、車に例えるとメルセデス・ベンツのGクラスのみたいな存在。もしくは、ジープのラングラーといってもいいかもしれません。質実剛健で男らしく、オンリーワンのスタイルを持っている。それでいて、先端のテクノロジーを使った性能やラグジュアリーな感覚も兼ね備えているものだと思うのです。買った当初はスーツにも合わせていましたが、今はカジュアルに合わせて。良い感じに味が出て来たので、引っ張り出してきて、最近、またヘヴィロテ中。レザージャケットとかに、めちゃくちゃ似合うんですよねぇ。デカイからTシャツにも似合うし。こんな時代だからでしょうか。シンプルな直球の男っぽさとタフさに魅かれるんです。
あれ? 何の話をしてたんでしたっけ? (笑)
hoshiba