今回は中年Aことオギーが19歳の頃、ビビッて購入に踏み切れなかった名車『アウトビアンキA112アバルト』でございます。
後ろ髪惹かれる思いは28年経っても苦い思い出。もう中年ですからね、後悔のない人生を送りましょう。
コメント欄にもご要望のあったモデルですが、ザックリとタイムラインを整理してみました。ベース車となる素のA112に至っては1969年に誕生しましたので、ご長寿モデルといえるでしょう。排気量、最高出力、最高速度、車重をシリーズごとに掲載します。
【AUTOBIANCHI A112 ABARTH】
●Sr.1(1971-1973) 982cc・58hp・150km/h・660kg
●Sr.2(1973-1974) 982cc・58hp・150km/h・670kg
●Sr.3(1975-1976) 982cc・58hp・150km/h・680kg
●Sr.3(1975-1977) 1050cc・70hp・160km/h・700kg
●Sr.4(1978-1979) 1050cc・70hp・160km/h・700kg
●Sr.5(1979-1982) 1050cc・70hp・160km/h・700kg
●Sr.6(1982-1984) 1050cc・70hp・155km/h+・700kg
●Sr.7(1984-1985) 1050cc・70hp・155km/h+・700kg
アバルトでくくってみれば、なんと7世代ございます。シリーズ3は移行期にあたりますので、ザックリ8つのモデルが存在することに。ちなみに、現FCAによる日本への正規導入は1982年のシリーズ5から。
取材車両の初年度登録は1982年。車検証で見ると型式が不明とあるので、このモデルはシリーズ5かと思われます。ボディサイズは全長3.22×全幅1.48×全高1.36m。車両重量710kg、総重量930kgで、軸重は、前430kg、後280kg。排気量は1.04ℓとあり、1,040ccとか1,049cc説を裏付けます（諸説あるのでわかる方はコメ欄で教えてくださいね）。
アバルトの創設者、カルロ・アバルトの遺作ともいわれる『アウトビアンキA112アバルト』は、乗って楽しい、熱くなる名車です。パーツ泣かせな部分もあり、飼育は大変ですが、なんたってサソリですからね。世界中にオーナーズクラブがありますので、その気になればなんとかなります。
若かりし頃に惹かれたちょいケバ美人。いまなら培った中年のノウハウで何とかなるかも知れませんよ。YouTubeの動画「中年と中古車」にコメントをいただけると、中年は喜びます。
Text：Seiichi Norishige（中年B）
Video：Akira Sekizawa
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